脳がリセットされた時間帯に仕事をすれば、効率は格段に上がる。その手法とは。

精神科医 樺沢紫苑(かばさわ・しおん)精神科医、作家。1965年札幌生まれ。91年札幌医科大学医学部卒。著書に『精神科医が教える ストレスフリー超大全』『ブレインメンタル 強化大全』など。(撮影:尾形文繁)
『脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術』樺沢紫苑 著 大和書房1500円+税(書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。)
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時間は誰にも平等に与えられている。しかし、その使い方で時間は2倍も3倍も有効に使うことができる。つまり、時間は“消費”するものではなく、使い方によって“創出”できるものだ。
勤務医だったころ、私は仕事に忙殺され、精神科医でありながらストレスで突発性難聴にかかってしまった。それを機に時間の使い方を根底から見直し、私なりの時間術を編み出した。例えば、疲れ切った夜の時間帯に書いていた論文を朝の出勤前に執筆した。すると、驚くほど効率が上がり、時間を創出することができた。
集中力が維持された状態での仕事の効率は高い。1日中、高い集中力が維持できれば仕事ははかどるが、人の脳はそのようにはできていない。脳科学の知見によれば、脳には集中力が高まる時間帯と、眠気に襲われ集中力が低下する時間帯があり、集中力を維持できる時間にもリズムがあることが知られている。起床後の2〜3時間は脳のゴールデンタイムと呼ばれるほど、集中力は高まるが、昼食後の時間帯は集中力が低下する。
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