オンラインで「信頼されない人」の残念な共通点 「メリットのアピール」よりももっと大切なこと

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それはリスクの説明なしに、メリットだけを顧客に強調して株や投資信託を売る営業担当者のようなもの。後から別のルートでその金融商品の抱えているデメリットが明らかになれば、顧客の信頼は一気に吹き飛びます。オンラインでの商談で効率さを求められたとしても、話し手は相手のデメリットやリスクも、聞き手のためになるのであれば、必ず伝えるようにすべきです。

なお、デメリットやリスクだけ伝えると、相手を不安にさせたり、あおるだけになったりしてしまう可能性があります。ですので、そのデメリットやリスクが取るに足らないこと、あるいは対応策や解決策などの説明も添えられたらベストです。

信頼できてはじめて相手は話を聞いてくれる

信頼は、「聞き手の中にある未知に対する不安や恐怖」を取り除いたときに生まれます。

聞き手のデメリットやリスクに気づくには、話し手が相手の興味・関心、さらには価値観などの情報を知っておくことが必要不可欠です。そのうえで、聞き手に降りかかるかもしれないデメリットやリスクがあるのなら、それをしっかりコトバにして、解決方法や打開策を合わせて示すのです。

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結果として、話し手として聞き手との間に信頼感が育まれ、オンライン上で培われにくい信頼関係をスムーズに築くことができるのです。

話し手の「誠実さ」が伝わると、聞き手は「この人は私に役立つ話をしてくれそうだ」という期待感を持ち、耳を傾ける準備が整います。本当の意味で、相手はあなたの話を聞いてくれるようになるのです。

最後に、オンライン上で「まったく信頼されない人」が気づかない共通点をまとめると、次のようになります。

・効率優先で自分の伝えたいことを中心に話してしまう
・興味、関心、不安など、聞き手の感情を見逃してしまう
・コトバ以外の情報量が減るからこそ大事になる「誠実さ」を伝えていない

オンライン上のコミュニケーションでは、上記のポイントを押さえて聞き手に届けるコトバを正しく選択しさえすれば、どんな人とでも必ず信頼関係を構築することができます。ぜひ参考にしていただければと思います。

犬塚 壮志 教育コンテンツプロデューサー/株式会社士教育代表取締役

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いぬつか まさし / Masashi Inutsuka

福岡県久留米市生まれ。大学在学中から受験指導に従事。業界最難関といわれる駿台予備学校の採用試験に当時最年少の25才で合格し、開発したオリジナル講座は開講初年度で申込当日に即日満員御礼、キャンセル待ちの大盛況。3,000人以上を動員する超人気講座となり、季節講習会の化学受講者数は予備校業界で日本一(映像講義除く)。年間1,500時間以上の講義を行う中で、多種多様な説明パターンを身につけ、「大人の学び方改革」を目的に駿台予備学校を退職。講座開発コンサルティング・教材作成サポート・講師養成・営業代行をワンオペで請け負う「士教育」を経営。ありとあらゆるシチュエーションに必要な説明スキルを磨き上げる。

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