健康な人も盲点!「腸の汚れ」が招く5大不調 「頭痛、腰痛、不眠、肌荒れ…」あなたは大丈夫?

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最後の腸の乱れによる不調の原因のひとつに「コレステロール」があります。

「腸の乱れ」による不調5:「コレステロール」

最近は健康に欠かせないとされる「体にいい」脂肪、例えば、魚に含まれる「オメガ3」脂肪酸や、ナッツ、オリーブオイルに含まれる「オレイン酸」などが大いに話題になっています。それらはとても健康効果のある脂肪で、私たちはこれを食事から摂取しています。

ところが、消化管の壁がふさがると、細胞はこうした脂肪を取り込めず、それを自力でつくり出さなくてはならなくなります。このときに肝臓でつくられるのが「コレステロール」です。

消化管の詰まりは、肝臓でつくられたコレステロールの処理も妨げます。その結果、コレステロールが余分に蓄積され、「高コレステロール血症」となるのです。

改善策として、脂肪を抑えた食事法をすすめますが、それだけでは効果が出にくいです。細胞は消化吸収のメカニズムから取り残されたまま、吸収されることのないコレステロールを生み出しつづけているからです。

消化管をきれいにして「正しい排泄リズム」を取り戻さなければ、血液組成の異常を治すことはできないのです。

腸は体の「免疫システム」の80%を担っている

そもそも腸には「タテの流れ」「ヨコの流れ」と大きく2つの流れがあります。

「タテの流れ」は、口から取り込んだ食べ物を大腸の終わりまで下ろし、不必要な成分や有害な成分を体から取り去ります。「ヨコの流れ」は、体が消化によって蓄えたい物質を取り込み、血液中に存在する有毒な物質を除去します

私の推奨する「アダムスキー式腸活法」を実践し、体にいい食べ物をきちんととることで、腸の汚れが取り除かれ、この2つの流れがスムーズになります。その結果、体の不調が軽減されていくことが見込めます。

そして特筆すべきは、腸は体の「免疫システム」の80%を担っているということです。

腸が汚れていると、当然このシステムは正常に働かなくなります。つまり、腸のつまりを取り除けば、「免疫力アップ」効果が大いに期待できるのです。

20年以上の研究と実践を繰り返したことにより、私自身の体に「革命」を起こすことができました。そして、このメソッドをさまざまな不調に悩んでいる人たちにお伝えすることで、私の人生は「絶望」から「希望」へと大きく変わったのです。

みなさんも「アダムスキー式腸活法」で腸をきれいにして、ぜひ健康な心と体を手に入れてください。腸は何歳になっても若返ることはできます。

(医学監修:澤田幸男/澤田肝臓・消化器内科クリニック院長、医学博士)

フランク・ラポルト=アダムスキー 自然療法士/オステオパシスト

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Frank Laporte‐Adamski

イタリア在住フランス国籍。1988年にドイツのハイルプラクティカー(代替医療専門医)国家資格取得。
2001年よりイギリス自然療法士協会会員。
1992年に発表された「アダムスキー式腸活法」は30年近く欧州で愛され続け、著作は、イタリアのみならず、ドイツ、フランス、スペイン、ポルトガル、ベルギー、トルコなど世界中で話題に。
世界のセレブを中心に実践者が続出し、SNSなどで注目を集め、本書の原著が発売された2017年にはGoogle.itの食事法(ダイエット)部門で「最も検索されたキーワード」ベスト10に選出された。
現在はローマとミラノに診療所をもち、企業へのコンサルタントおよび美容専門学校などでの指導を行っている。

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