中国の新興EV(電気自動車)メーカーの小鵬汽車は11月12日、2020年7~9月期の業績を発表した。同社は8月27日にアメリカのニューヨーク証券取引所に上場を果たし、これが初回の四半期決算報告である。
それによれば、EVの販売収入は19億9000万元(約317億円)と前年同期の約3.4倍に拡大し、売上高総利益率(粗利率)が4.6%と初めてプラスに転じた。過去の売上高総利益率は1年前の2019年7~9月期が-10.1%、直前の四半期の2020年4~6月期が-2.7%だった。
小鵬汽車は2014年に創業し、2018年末に初の量産モデル「G3」を発売。今年7月からは2車種目の「P7」のデリバリーを本格的に開始した。7~9月期のEV販売台数は8578台と4~6月期の約2.7倍に増加し、そのうちの72%をP7が占めた。
10~12月は1万台以上の販売見込む
「目下のところ、EVの販売契約から納車まで1カ月から2カ月半かかっている」。小鵬汽車董事長(会長)の何小鵬氏は、電話による決算説明会でそう述べた。このためEVの生産・輸送のプロセスを見直し、顧客の納車待ち期間を短縮するという。
中国の自動車市場では最近、新エネルギー車(訳注:中国政府の普及促進政策の対象となる電気自動車[EV]、燃料電池車[FCV]、プラグインハイブリッド車[PHV]の総称)の販売が大きく伸びている。今年7月の新エネルギー車の販売台数は9万1000台だったが、10月は15万5000台と3カ月で1.7倍に増えた。
小鵬汽車は2020年10~12月期の販売台数が1万台を超え、EVの販売収入は22億元(約350億円)に増加すると予想している。
さらなる販売増を目指し、今年末までに中国国内の販売店を150店舗に増やす計画だ。
(財新記者:鄭麗純)
※原文の配信は11月12日
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