共働き夫婦が「公平に家事分担する」3つの方法 相手から「感謝されない家事」はやらなくてよい

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2人ともフルタイムで働いているなら、夫婦は家事を分担しなければいけないということに異議を唱える人は誰もいないはずだ。しかし、自分が家事と育児をしなければいけないという強迫観念が妻にあって、夫も妻に家事をしてほしいと思っている場合は、公平に家事を分担するのは難しい。

妻は家事をしないと気がすまないし、夫は妻に家のことを任せたいと思っている。これが一般的な共働き夫婦が直面している現実であるなら、いったいどうしたら公平に家事を分担できるだろうか。

公平に家事を分担するための3ステップ

行動を変えるには、動機づけが最も大切である。変えることを楽しいと思えれば、あるいは変えることで何か見返りを得ることができれば、確実にミッションを完了できるはずだ。反対に、変えることが楽しくなかったり、何も見返りがなかったりすれば、変えようとしてもむなしい結果に終わってしまう。

動機づけという観点から、共働き夫婦が公平な家事分担をできるようにするための、解決策を示そう。女性に家事をやってほしいと考えている男性に、家事を手伝ってもらいたいなら、次の3つのステップを踏んでみよう。

ステップ1―家事や育児をリストアップする

このリストはカップルで一緒につくること。毎日、何か家事や育児をするたびに、あるいは相手にやってもらいたいと思うたびに、項目を書いていく。

リストができ上がったときには、分担すべき家事と育児がすべて明らかになったと納得できることだろう。50個の項目が挙がっているかもしれないし、100個ほど挙がっているかもしれない。このリストをつくってみるだけでも、やらなければいけないと思っていることのどこに問題があるのかを、理解することができるだろう。

ステップ2―担当者を決める

次は、それぞれがやっていて楽しい、あるいは自分がやったほうがいいと思う家事や育児を挙げてみよう。

新しいリストを2つつくる。1つは“男性が担当する家事・育児”、もう1つは“女性が担当する家事・育児”。それぞれ、自分が責任を持ってやることを選んでいく。やっていて楽しいことや苦にならないこと、自分のやり方でやりたいことを選び、書き上がったらそのリストを相手と交換する。

もしやりたいと思うことが重なっていたら、交代でやってもいいし、臨機応変に分担してもいい。だが、最終的にどちらが担当するかを決める前に、相手が選んだものを認めることも必要だ。

相手にはうまくできないだろうと思っても、まずはできるかどうか試しにやってもらう期間をつくろう。担当することが決まったら、相手の期待に応えられるように、責任を持ってそれをやろう。

ステップ3―残った家事・育児を分担する

問題は、リストに残った家事・育児をどちらがやるのか。それは、いちばん必要としている人がやるのがいいだろう。この方法に疑問を抱く人もいるだろうが、それが合理的な解決策である。そうでなければ、その必要性をまったく感じていないほうが、押しつけられることになってしまうからだ。

それに、ほとんどの女性はすでにわかっていると思うが、自分が必要だと思っていることを、パートナーに任せてもうまくいかないものだ。

家事や育児の分担を決めると、たいてい女性が分担するほうが多くなることだろう。男性は妻に料理、掃除、洗濯、アイロンがけ、そのほか家を快適な場所にするためのさまざまな家事をしてもらって、自分の面倒を見てほしいと思っている。妻がフルタイムで働いていて、そんな時間もエネルギーもなかったとしても、その欲求が減ることはない。

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