共働き夫婦が「公平に家事分担する」3つの方法 相手から「感謝されない家事」はやらなくてよい
そこで、経済的に余裕があるなら、こうした家事のいくつかを家事代行サービスに頼んだり子どもに任せたりするなど、考え方を変えてみてはどうだろう。
フルタイムで働いている女性は、できるかぎり家事を少なくするべきだ。時間もかかるしやっていて楽しくない仕事は、プロの手を借りよう。浴室やキッチンなどは週に1回、クリーニングサービスを使って念入りに掃除してもらえばいい。芝刈りや庭の手入れなどもプロに頼めば、煩わしかった土曜日も家族と楽しく過ごせる日になる。
家事をしてほしいという男性の欲求を満たすのは、必ずしも自分でなくても構わないのだ。家が快適に整ってさえいれば、パートナーの欲求は満たされる。
また、自分たちがやっていて楽しくない家事、やりたくない家事を子どもにやらせるのはやめよう。それは道徳的によくないからだ。
子どもに家事を手伝ってもらいたいのなら、あなたが担当する家事のリストのなかから、子どもたちが楽しくできるものを自分で選ばせよう。あなたやパートナーのリストと同じように、子どもが担当する家事のリストもつくるといいだろう。やってもらえる家事は意外にたくさんある。
家事をプロに頼むとなると、当然、予算の問題が出てくる。でも、妻がフルタイムで働いているなら、すべての家事を担うのは酷な話だ。
苦痛に感じるなら代わりの方法を考える
大事なことは、相手がそれほど求めていないことに時間をかけすぎないこと。相手から感謝されないような家事や育児はやらなくていい。
あなたが手伝ってあげたときの相手の反応を見れば、“愛情銀行”の貯金が増えているかどうかわかるだろう。その家事をしたときに相手がありがたいと思い、愛情をこめて感謝の気持ちを伝えてくれるようなら、貯金は増えているということだ。けれども相手が無反応なら、何かの理由で愛情銀行の貯金は増えていないという証拠である。
相手には自分の欲求を満たす責任があると思っていると、それが満たされても感謝の気持ちが薄くなる。欲求が満たされることを思いがけない贈り物だと思えれば──相手が思いやりを示してくれたと感じることができれば──愛情はもっとたくさん振り込まれる。
もし、あなたやあなたのパートナーが、自分の欲求は満たされて当然だと思っているなら、愛情銀行の貯金が増える効果は薄くなってしまうだろう。
最後に、もう1つだけ伝えておきたいことがある。相手の家事を手伝うことを苦痛に感じているならば、手伝うことを習慣にしないほうがいい。その場合、相手の愛情銀行の貯金が増えることはないだろう。だから貯金が減らないように、ほかに相手の力になる方法を探さなくてはならない。
家事の公平な分担を決めるとき、愛情銀行の貯金が増えるか減るかは、あなた次第だ。まずは、自分がやりたいと思った家事や、相手よりも自分がやったほうがいいと思う家事を引き受けよう。そして、夫は妻の家事リストのなかで、自分が手伝ったら妻がいちばんうれしいと思う家事の手伝いをしよう。
こうして家事を分担していけば、思いやりを示す気分ではないようなときでも、お互いに思いやりを示せるようになる。相手の犠牲のうえに何かを得ようとしたり、楽しいと思えない生活を相手に強要したりすることがなくなる。2人がともに幸せで満ち足りた毎日をおくれるようになるし、なにより愛情を抱き合うことができるようになるだろう。
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