『論点思考』を書いた内田和成氏(早稲田大学大学院商学研究科・ビジネススクール教授)に聞く--視点、視座、視野を変え、問題の設定力を養う


 このように上司が活性化させたいと言ったときでも、どういう意図で、あるいは何が目的で活性化したいのか、理解したうえでないと間違えてしまうこともある。

--そのためにも論点思考力をどう養うかですね。

それも効果的、効率的に。方法論はある意味ではやや経験の部分もあるので、いきなり科学的なアプローチはむずかしい。若いうちから問題を定義したり、問題を発見したり、あるいは論点を抽出したりする、この本ではこれをひっくるめて論点設定と言っているが、そういう訓練をやっておけば、将来リーダーに上がったときに問題の設定力とか発見力は確実に高まっている。

--問題の設定力を養うには、視野、視座と視点が大事と。

視点、つまりものの見方がいちばんむずかしく、視座と視野は努力すればできる。視座とは、少し高い位置から見ようと。具体的に言えば、ビジネスパーソンなら、二つ上のポジションでモノを見ることを勧める。

たとえば、自分の仕事を平社員が課長の立場で見るとどうしても利害が先に立って、普段からうちの課長はわかってないとなりがちだが、それを部長の立場で見てみる。そうすると、課長の言っていることも一理あるなとわかったりする。

課長であれば部長ではなくて本部長、また平取締役であれば、役付き役員ではなくて社長の立場というように、二つ上のポジションでモノを見る。それによって、自分が抱えている問題がより浮かび上がる。これは、自分が将来そのポジションに上がったときの予行演習になる。

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 森口将之の自動車デザイン考
  • ほしいのは「つかれない家族」
  • 「薬害・廃人症候群」を知っていますか?
  • 就職四季報プラスワン
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
日系小売企業が本格進出<br>変貌するインドビジネス

日系企業は製造業が半分近くを占めるインド市場。ここへきて小売企業の進出表明が相次いでいます。サントリー、ココイチ、セブン-イレブン、ユニクロ、メルカリなど、人口増と若者の旺盛な消費意欲を取り込む各社の戦略に迫ります。