『論点思考』を書いた内田和成氏(早稲田大学大学院商学研究科・ビジネススクール教授)に聞く--視点、視座、視野を変え、問題の設定力を養う

『論点思考』を書いた内田和成氏(早稲田大学大学院商学研究科・ビジネススクール教授)に聞く--視点、視座、視野を変え、問題の設定力を養う

ソリューションに取り組むのがビジネス界で当たり前になっている。が、そもそも間違った課題、不要な問題に答えようとしていたら--。問題解決には「正しい答え」より、まず「正しい問い」こそ重要だという。

--問題解決の本は多くありますが、問題設定に絞ったものは珍しいですね。

タイトルの「論点」とは「解くべき問題」のこと。最初に解くべき問題や、その問題の優先順位付けを間違えれば、意味のある結果は生まれず、膨大なムダになる。論点設定こそいちばん大事。しかも、ややこしいことに、解くべき問題の内容は時間とともに動く。また同じ問題に見えても人によって中身が違う。それだけ、誰の問題として解くのかが同時に大きな課題になる。

--前著に『仮説思考』がありました。

基本的に仮説思考は問題解決が中心になる。問題を解くために、いたずらにいろいろな分析をしたり次々に情報収集したりすると、ものすごく手間がかかるし、かえって効率で後れを取ってしまう。最初からこれが答えではないかと決めつけて、その答えを検証する形で情報を集め、作業すると効率がよいというのが、そのエッセンスだった。

ところが、実際のビジネスの世界では、若いうちはみな上司からこれを解け、この課題をやれと与えられる。ポジジョンが上がってくると、課題は自分で見つけなければいけない。とりわけ経営者には誰も課題を教えてくれるわけではない。論点は問題解決の流れの最上流にある。

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 森口将之の自動車デザイン考
  • ボクらは「貧困強制社会」を生きている
  • 赤木智弘のゲーム一刀両断
  • 今見るべきネット配信番組
トレンドライブラリーAD
人気の動画
「睡眠不足を甘く見る人」が払う体への代償
「睡眠不足を甘く見る人」が払う体への代償
保険営業 ノルマ未達なら「雇用契約打ち切り」の無惨
保険営業 ノルマ未達なら「雇用契約打ち切り」の無惨
ストロング系チューハイの光と影
ストロング系チューハイの光と影
「電話嫌いの若者」が急に増えた意外すぎる理由
「電話嫌いの若者」が急に増えた意外すぎる理由
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
「未来を知る」ための読書案内<br>ベストブック2021

先を見通せない日々が続きますが、本を開けばアフターコロナ時代のヒントがあふれています。本特集では、有識者や経営者、書店員らが推薦した200冊を掲載。推薦数の多い順にランキングしました。あなたにとっての珠玉の1冊を探してみてください。

東洋経済education×ICT