パナソニック、車載黒字化でも残る「次の課題」

「想定以上に回復」自動車と家電が業績牽引

創業者・松下幸之助氏はパナソニックの現状をどうみているだろうか(撮影:ヒラオカスタジオ)

パナソニックが10月29日に発表した2021年4~9月期決算は、売上高が前年比20.4%減の3兆591億円、営業利益は同31.1%減の966億円と減収減益となった。新型コロナウイルスの影響で、航空機や自動車向け製品、住宅事業などの売上高が大きく落ち込み、大幅減益や赤字に転落した事業が出た。

ただ、新型コロナの影響が如実に出たのは第1四半期(4~6月)だ。第2四半期(7~9月)には業績回復の兆しが出てきている。

29日の会見で梅田和博CFO(最高財務責任者)が回復を強調した1つがオートモーティブ(自動車関連)事業だ。4~9月期は44億円の営業赤字だったが、第2四半期だけとれば売上高は前年比3%減にとどまり、営業利益も51億円の黒字に転換した。

長年の懸案だった自動車関連事業

パナソニックにとって、車載電池と車載機器からなる自動車関連事業の業績不振は長年の懸案だった。津賀一宏社長が2012年の就任後に「高成長事業」に掲げた肝煎り事業。だが、2020年3月期からの3カ年計画では収益性改善を目指す「再挑戦事業」へ格下げされ、2020年3月期通期でも466億円の営業赤字に沈んだ。

特にアメリカのEVメーカー・テスラと共同で運営する巨大電池工場「ギガファクトリー」を中心とする車載電池が業績を大きく左右してきた。津賀社長は「テスラとともに成長することが基本中の基本」とし、数千億円規模の多額の投資を継続した。

しかし、同工場が四半期ベースで黒字化したのは稼働から3年近くが過ぎた2019年10~12月期になってからだった。足元は投資回収がようやく始まったところだった。

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