芸能人のひき逃げ、当て逃げが繰り返される訳 「2020年の顔」伊藤健太郎が衝撃の逮捕

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「テレビで見ない日はない」と言っても過言ではない人気俳優が起こした事件が波紋を広げています(東洋経済オンライン編集部撮影)

10月29日、俳優の伊藤健太郎さんが過失運転致傷、道交法違反(ひき逃げ)の疑いで逮捕されたことが報じられました。伊藤さんの容疑は、28日午後5時45分ごろ、東京都渋谷区千駄ヶ谷で乗用車を運転中にUターンした際、男女2人乗りのバイク(250㏄)に接触し、重軽傷を負わせたうえに救護せず現場から立ち去ってしまったこと。

バイクに乗車していた女性は足の骨を折る重傷で男性も両腕打撲の軽傷、事故を目撃したタクシー運転手に追跡・説得されて現場に引き返したことなどが明らかになり、事故当時の様子を映したドライブレコーダーの映像も放送されると、メディア報道はさらにヒートアップしていきました。

現在までに「今年4月にも物損事故を起こして立ち去ろうとしたという疑惑が浮上。しかも身元保証として撮影した伊藤さんの運転免許証の画像が添付されていた」「育ての親である女性マネジャーと仲たがいして退社してから素行が悪くなった」「朝まで飲んで顔がパンパンに腫れた状態で撮影現場に現れるなど天狗になっていた」「各所への違約金は最低でも5億円か」などのネガティブな記事が飛び交っています。

伊藤さんと言えば、今年だけで映画6作、ドラマ8作に出演し、CMへの起用も多く、「2020年で最も売れた俳優」とも言われる超売れっ子。普通に考えれば、「事故の大小はさておき、逃げた時点で即アウト」「防犯カメラやドライブコーダーの増えた今では逃げられない」ことくらいわかりそうなものなのに、なぜこのような行為に至ってしまったのでしょうか。

ただ、芸能人によるひき逃げ、当て逃げは、伊藤さんだけではありません。ここではあえて名前を挙げませんが、これまでかなり多くの俳優、アイドル、芸人、バラエティータレントなどによるひき逃げ、当て逃げの報道があり、そのたびに大きな問題に発展してきました。なぜ芸能人たちは、ひき逃げ、当て逃げを繰り返してしまうのでしょうか。

「パニックになってしまった」は本当か

ひき逃げ、当て逃げに至ってしまう芸能人の心理として挙げられるのが、「思考停止型」「恐れ肥大型」「言い訳先行型」の3パターン。

伊藤さんが「買い物中に道に迷った。気が動転してパニックになってしまった」と供述しているように、交通事故を起こしてしまった人は「思考停止型」の心理状態に陥りやすいところがあります。

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