手越祐也「話すほど自我が見えた」会見の違和感

「会見に向かない人」と思わせるフレーズを連発

元NEWS手越祐也さんは会見の最後、「テイッ ! 」とポーズを決めました(2020年6月23日、写真:日刊スポーツ新聞社)

6月19日にジャニーズ事務所を退所した手越祐也さん(32歳)が23日夜、東京都内で緊急記者会見を開き、一連の騒動や退所の理由、今後の展望などを語りました。

会場には約130人もの記者が集い、132万人超が視聴した会見は、約2時間に及ぶ盛り上がりをみせたものの、「手越さん本人のイメージアップにつながったか」といえば微妙。むしろYouTubeのコメント欄やSNSを見るかぎり、「自分のことしか考えていない」「夢のためなら何でも許されるのか」などの厳しい言葉を書き込む人のほうが目立ちました。

実際、会見には「去り際の振る舞いは大事」「手越さんは会見に向かない人だった」と思わざるを得ないフレーズが「これでもか」というほど詰まっていたのです。

去る人間の「大好き」「愛してる」は禁句

会見冒頭、手越さんは一連の報道について、「あまりに事実と違う報道が多すぎたので、早く自分の口で、自分の気持ちを伝えていかなければいけないなと思っていました」と明言しました。冒頭のひと言で、「ではどんな真実があるのか」とコメントのハードルが上がるとともに、報道をほぼ全面否定したことで記者たちを敵に回してしまったのです。結果的に冒頭でハードルを上げたことが、会見が進むにつれて、落胆につながっていきました。

なかでも聞く人々をしらけさせていたのは、手越さんが何度も繰り返した「ジャニーズ事務所が大好きだし、NEWSも大好き」「僕はNEWSのいちばんのファン」「今でも愛している」などのフレーズ。会社にしろグループにしろ組織を出るときに「大好き」「愛してる」などは最も言ってはいけないフレーズであり、言えば言うほど周囲に身勝手な印象を与えてしまいます。

その理由は、本当に「大好き」「愛してる」のなら、「近しい人々を悲しませ、負担をかける」ことをわかっていながら「自らの意思で去っていかない」から。これは恋愛に置き換えるとわかりやすく、別れ話を切り出す男性が相手の女性に「大好きなんだけど」「今でも愛してるよ」などと繰り返すほど苦しめてしまうことと、よく似ています。

手越さんのファンですら、「じゃあ何でこのタイミングでやめるの?」「私たちやメンバーの気持ちはどうでもいいの?」「これまでさんざん助けてもらってきたのに、こんな辞め方をして『大好き』はズルイ」などと思ってしまったのではないでしょうか。

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