織田信長「桶狭間の戦い」前夜に見せていた奇策 因縁の強敵・今川義元とどのように戦ったのか
と、そこへ!
信長の家臣2名が、信長が近くにいるおかげで勇気100倍になって……なのかどうかはいまだに謎なんですが、300ほどの兵をひきつれ、今川の先頭部隊に攻撃をしかけるんです負けます! すぐ負けます! キッチリ負けます!
結局は、桶狭間山で休憩してる義元が、さらに気分を良くしただけ。
今川軍が落とすべき砦はあと3つ。義元、余裕シャクシャクです。
信長「よし、もうオレがいくわ!! 」
討って出た信長
信長は、今いる善照寺砦から、桶狭間に近い中島砦へ移動しようとします。
が、家臣たちはこれに大反対。
家臣たち「いやいやいや! こっちの動き丸見えなんすから、人数少ないのバレますて!」
信長「うるせー」
無視です。中島砦へ移動します。
で、着いたとたんソッコーで出陣しようとする信長。家臣たちは、すがりつきながら大反対。
家臣たち「いやいやいやいやいやいや……」
信長「いいか、よく聞けよ!!」
家臣たち「!」
信長「今川のやつらは晩めし食って夜通し歩いて丸根砦と鷲津砦を落とすのに苦労してメッチャクチャ疲れてんだ! それにくらべてこっちはぜんぜん元気な兵ばかり! それにだ。『少ない兵だからといって、たくさんの兵を恐れんな。勝敗の運は天にある』ってことを知らねーのか! 敵が攻めてきたら退け! 敵が退いたら追え! 何としてでも敵を倒して、追って、崩せ!! カンタンなことだ!! 戦いに勝ちさえすりゃ、ここにいるやつ全員末代まで名がとどろくぞ! ひたすら頑張れ!!!」
作戦でもなんでもねー。
野球で言えば「球がきたら打て! それをホームランにしろ!」と言ってるようなもん。
なにはともあれ、信長は家臣の意見は聞きません。
ただ、「丸根砦と鷲津砦の攻略で疲れてる」のは、元康(のちの家康)と、ほかの今川の家臣が率いた部隊です。信長は、桶狭間山にいるのがこの部隊だと思って攻撃してみたのだが、実はそれが義元本隊だった、と言われていたり……。もしくは、ホントは義元たちも砦の攻略にちょこっと参加して疲れてて、信長はそのことを言ってたんじゃないか、と言われてたり……このへん謎です。
信長「いくぞ!!」
というわけで、信長はボルテージ最高潮で出陣。
このまま行って勝てるの? いや勝てるわけねーじゃん! と、おっさん家臣の何人かは思っていたかもしんない、悲しみの桶狭間。
ところが、
今川の戦闘部隊とぶつかる直前……
空から奇跡が降ってきたんです。
(第3回に続く)
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