コロナで爆売れ中「観葉植物」を本気で選ぶコツ 「初心者でも簡単」育て方をプロに聞いてみた

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──水やりの目安を教えてください。

鉢底から水が出るまでたっぷりとあげます。ただ、水をあげすぎても枯れるので、土が乾いたら水をあげるようにしましょう。

水はたっぷりと。特に夏はバシャバシャかけてあげるとよいそうだ(撮影:梅谷秀司)

──光が大切とおっしゃいましたが、日光には当てたほうがよいのでしょうか。

光は大切なのですが、観葉植物はビニールハウスの遮光された環境で育てられているので、直射日光には当てないほうがいい。室内ではレースのカーテン越しなどに飾るのがベストです。

──風通しについてはいかがですか。

はい、「風」も重要です。風通しが悪いと害虫発生や葉落ちなどが起きます。室内で管理する場合は、できるだけ換気をして空気を流してあげること。

とくに30℃を超えると観葉植物もバテるため、真夏は締め切った部屋におかず、日陰の屋外に避難させると安全。不在にする場合は、扇風機を上に向けるなどして室内の風を流してあげてください。ただし、エアコンの風は苦手で、直接あたると水分を失い枯死します。

もう1つ。熱帯地方のものが多いので、本来は外での管理に向いていますが、日本の寒さには弱いです。冬は外に出しておくと寒さで枯れるので、10℃をきる日はお部屋に入れてあげましょう。

植物が持つエネルギーを借りたい

「人間はどれほど便利で快適な都会暮らしができても、自然に触れたいという本能はこの先も消えることはないのではないでしょうか」と、力石さん。筆者も切り花を飾ったりベランダで花を育てたりしているが、シビアなニュースが多い中、植物が放つ生き生きとしたエネルギーに救われる部分は大きいと改めて感じている。

コロナ問題の収束は見えないが、私たち人間が自然の恩恵に今一度感謝する好機ととらえながら、植物との暮らしを楽しみたい。
 

佐藤 ちひろ ライター・エディター

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さとう ちひろ / Chihiro Sato

インテリア専門商社にて内装デザインや商品開発リサーチ等を担当後、美容系ECサイトや新聞生活情報面の編集に携わる。独立後は企業取材やライフをテーマにした企画を中心に執筆活動を展開。東洋経済オンラインでは「めちゃ売れ!コスパ最強商品はコレだ」「溺愛される商品にはワケがある」など消費財関連の連載執筆を担当。プライベートでは1児の母。

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