「経歴はスゴい」がなぜか転職できない人の盲点

「オーバースペック」は体のいい断り文句

さすがに、「この人は経歴を盛っているのでは?」「信頼のできない人なのでは?」とフィードバックできないため、そんな時に人事や経営者が不合格理由としてよく使う言葉が「オーバースペック」。つまり、「スゴい経歴だけれどもうちにはもったいない」ということです。

「誠実さ」をアピールする方法

もし入社志望者が、不誠実で優秀な悪い人であれば、こんな目にあっても仕方ありません。しかし、「悪貨は良貨を駆逐する」ではありませんが、本当に「スゴい経歴」にも関わらず、盛った経歴の詐欺師と一緒にされた人はたまったものではありません。

本当にスゴい経歴の人には、「誠実さ」のアピールが求められます。具体的には、「嘘をつかない」「正義や公正を重んじる、悪徳や不正を憎む」「ミッションに忠実である」「組織や事業のための貢献意欲がある」「会社の理念への共感や使命感を持っている」など。

要は「善人ぶることか」と思われるかもしれませんが、そうではありません。ここでいう「誠実」とは、ビジネス上における信頼のことです。

ビジネス上の信頼とは「行動の予測可能性」、つまり「この人にこんな仕事を任せれば、こういう行動をして、こういう成果を挙げてくれるだろう」と見通しがつくことです。例えば、「目的のためには手段を選ばない」というと、不誠実に聞こえるかもしれませんが、目的が自社のビジネスと一致していれば、頼もしいことこの上なく「信頼できる人」です。「約束したことは守り抜く」わけですから。

その際、さらに注意すべき点は、上述のようなことを「思っています」と「意思」を志望する会社に告げるだけでは足りないということです。というのも、言うだけなら誰でもできるからです。

根っこの生えている性格には大抵の場合、「なぜそういう性格になったのか」について過去のライフヒストリーの中にきっかけや根拠があるもの。「自分はなぜ誠実な性格になったのか」という理由を過去の自分の歴史や経験から紐解くことで、それが入社してからも再現性のある「根っこの生えた思い」であることを伝えて初めて、採用する側の信頼を得ることができます。

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