住まいに「緑」を取り入れたい人が増える背景 外構やガーデニングへのニーズが高まっている

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ガーデニングは、暮らしと住まいの中に比較的容易に緑を取り入れることができるものだが、デフレやそれによる共稼ぎ世帯の増加、戸建て購入世代の減少などといった社会情勢の変化により、その市場は過去20年ほど縮小していた。

それが増加に転じ、仮にコロナ禍が収束したとしても増加傾向が継続すると考えられているわけだ。このことは緑の復権、人々の緑への回帰を象徴するエピソードであると考えられないだろうか。

ところでもともと、住まいと緑は共存関係にあり、先人たちは緑、外構を単に育て眺めて楽しんでいただけでなく、住宅内部も含めた住環境を整えるために活用していた。例えば、植栽は強い日差しを遮り、夏には室内に涼しい風を呼び込む効果が期待されていた。

住まいの満足度も高まる

人口が都市部に集中する中で敷地の確保が難しくなった現在、人々が忙しい生活を送るようになったこともあり、暮らしと住まいの中に自然を感じられるスペースが次第に失われていったのがこれまでだろう。コロナ禍はそれを大きく転換する出来事になっているわけだ。

これから住宅を取得する方はもちろん、持ち家や賃貸住宅にお住まいの人も住まいや部屋に緑を配置する、あるいは自然を感じられるような工夫をしてみてはいかがだろうか。きっと、暮らしや住まいへの満足度が高まるはずだ。

田中 直輝 住生活ジャーナリスト

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たなか なおき / Naoki Tanaka

早稲田大学教育学部を卒業後、海外17カ国を一人旅。その後、約10年間にわたって住宅業界専門紙・住宅産業新聞社で主に大手ハウスメーカーを担当し、取材活動を行う。現在は、「住生活ジャーナリスト」として戸建てをはじめ、不動産業界も含め広く住宅の世界を探求。

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