DVD100円自動レンタル機登場! 変わるレンタルビジネスの生態系《それゆけ!カナモリさん》

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DVD100円自動レンタル機登場! 変わるレンタルビジネスの生態系《それゆけ!カナモリさん》

 

■DVD100円レンタル自販機に思わずふらっと……

 事務所向かいのファミリーマートにTSUTAYAのDVD自動レンタル機が設置された。映画を見ているヒマなどない。だけど、ものすごく気になる。その仕組みがよくできているのだ。

TSUTAYA BOXというらしい。

地域によって設定が若干違うが、関東地区は新作すら100円。昨今、飲料すら立地の悪い激安自販機でもなければワンコインで買えないというのに、便利なコンビニ店内に設置されてたったの100円で新作DVDが見られるのだ。レンタル時間は12時間。どんなに長くてもほとんどの作品は3時間未満。ふらっと借りてしまう勢いだ。

クレジットカードでの支払い。文字通り、その場で「ふらっと」借りることもできるようだが、PCかケータイでネット予約しておけば、見たい作品が予約から4時間確保できるという。モニターで収納されているタイトルも確認できる。約1000枚、500作品が内蔵されているというから、新作・旧作てんこ盛りの品揃えである。

このビジネスモデルは、ものすごくよくできている。

■回転率を上げて売上を伸ばす

 商売の基本は、どこまで行っても「売上げ=客数×客単価」だ。だが、その客数と客単価をさらに分解すると、このレンタル機の意味がさらに明確になる。

「客数=店舗前通行数×入店率×購入率」。コンビニの立地は間違いなくいい。また、時間帯にもよるが、小売り業態の中でもとりわけ入店率は高いはずだ。ちなみに、筆者はかなりの確率で吸い込まれる。そして、飲料だのガムだの、何らかは買う。昼時なら弁当だ。購入の際、「ついで買い」が多いのも特長だ。筆者も、初めてレンタル機を見た時、「おおっ!」と危うく勢いで「ついで借り」するところだった。(見る時間ないのに)。

従来通りレンタル店で客を待っていたり、客の家まで宅配でDVDを届けたりという現在のスタイルに比べると、圧倒的に客数は増えること間違いなしなのだ。

 

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