「自己肯定感が低い」が一瞬で変わる!5大秘訣 猪狩ともか「視点と考え方を変えるコツがある」

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入院中、ある女の子のツイートを見つけました。

彼女は自殺を考えて死のうと思ったとき、私やアイドルグループの女の子たちが、苦しくてもファンの方の前で一生懸命頑張る姿を見て、勇気づけられたといいます。

【5】「自分のために頑張る」ことが「人のため」にもなる

それを見て、事故の直後に事務所の社長に言われた「ある言葉」を思い出しました。

「猪狩が今後も自分のことを発信していく道を選んだら、多くの人を勇気づけることができる」

「例えば『死のう』と思っている人が、猪狩の姿を見て、『もう少し頑張ろう』って思ってくれるかもしれない。猪狩はこれから、そういう存在になるんだよ」

この言葉を聞いたときには、「自分が本当にそんな存在になる」なんて想像もつきませんでした。でも、そのツイートを見たとき、「人を勇気づける存在」に近づけたような気がしました。

社長は、私が仮面女子に昇格できず、悩んでいた頃にも、「まずは自分のために頑張りなさい。猪狩を見てくれる人が増えれば、自分のためにやっていることが人のためになるよ」と言ってくださったことがありました。

初めての始球式を終え、たくさんの人から「夢をかなえる姿に勇気をもらった」と言ってもらえたとき、この言葉の意味がわかりました。

そこで思ったのは、ほんの少しでも人を元気づけ、勇気を与えることができたら、それは「自分の自信」となり、「生きる糧」になるということ。

投げかけたことは、自分に返ってくるんですね。

自分を大切にできるのは「自分」しかいない

私もそうなのですが、「自己肯定感の低い人」は、「自分1人で勝手に悪いほうに考えて悩んでいることが多い」のではないでしょうか。

でも、ほんのちょっと「視点」と「考え方」を変えて捉え直すことで、物事はずいぶん違って見えることがあります。

事故に遭ってつくづく思ったのは、「どんなときでも、自分を認めて愛してあげるのは自分しかいない」ということです。

私だって、昔は自己肯定が低いところから、いまのような「前向き思考」に変わることができました。「自分で自分に『ナイフ』を向けてどうするんだ」「自分を大切できるのは『自分』しかいない」、そう思えば、きっと誰でも変わることができる、私は心からそう思っています。

猪狩 ともか アイドルグループ「仮面女子」のメンバー

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いがり ともか / Tomoka Igari

1991年生まれ。埼玉県出身。

2018年4月、強風で倒れてきた看板の下敷きになり、緊急手術を受けたが脊髄損傷を負い、以後、下半身不随に。歩くことはもちろん、自力で立つことさえできなくなった。

絶対安静の状態からリハビリを経て、車椅子に乗りながらアイドルとして復帰を果たし、現在は、NHK Eテレ『パラマニア』にレギュラー出演するなど、アイドル以外にも活動の場を広げている。東京都「東京2020パラリンピックの成功とバリアフリー推進に向けた懇談会」メンバー。東京都より「パラ応援大使」に任命。9月23日には初めて作詞した究極の応援ソング『ファンファーレ☆』も公開された。

 

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