「自己肯定感が低い」が一瞬で変わる!5大秘訣 猪狩ともか「視点と考え方を変えるコツがある」

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2019年5月1日。舞浜アンフィシアターで、仮面女子のワンマンライブがありました。

私にとって初めて仮面女子のメンバーとして迎えるワンマンライブ。そして初めての「車椅子パフォーマンス」でのワンマンライブでした。

「減点思考」はやめよう、「生きているだけで奇跡」

【1】「誰もが必要な存在」「それぞれに役割がある」ことを知る

楽しみではあったけれど、「私にできるのか」という不安も大きかったです。そんな私に勇気を与えてくれたのは、ダンスの先生の言葉でした。

ここにいる1人ひとりがグループに必要な存在です。新人の子は『自分がみんなの足を引っ張ってしまわないか』とか、そんなことを考えなくていい。むしろ『自分が入ったことでプラスになっている』と考えて。

そして、ともかは『自分のせいで迷惑をかける』なんて全然思わないでいいからね。ともかがいることで、パフォーマンスの幅が広がることはたくさんあります。みんなそれぞれ、自分の役割を考えて本番に臨んで!」

この言葉で、ずっとモヤモヤしていた気持ちが解消されていきました。

「ここにいる誰もが必要な存在」「それぞれに役割がある」。だったら焦らずに、自分ができることを精いっぱいやろう

楽しみにしてくれているファンの皆さんのためにも頑張ろう! そう思えたのです。

その日のステージはとても楽しくて、私にとっては忘れられない1日となりました。

【2】「減点思考」で考えない

私は事故直後、「肺に血がたまる」という事態になりました。呼吸ができなくて、苦しくて苦しくて、死んでいてもおかしくなかったのです。

しかし、すぐに周りの人が助けてくれたこと、救急車が短時間で来てくれたことなど、いくつものラッキーが重なって、私は命をつなぐことができました

もし周りに人がいなかったら、もし救急車が到着するのがもうちょっと遅かったら、死んでいたかもしれない……。それを考えたら、「生きているだけで奇跡なんだな」と、心から思わずにいられませんでした。

私たちは、自分をマイナス評価してしまいがちですよね。「できること」「うまくいったこと」をプラスにして考えるよりも、ついつい「できないこと」「うまくいかないこと」に目がいき、「減点思考」で考えがちではないでしょうか。

でも車椅子生活になって「生きているだけで『0点』なんてことはない!」ということが初めてわかりました。

突然車椅子生活になって、たくさん落ち込んで、現実を受け止められなくて、つらい思いもしてきました。

でも、「生きているだけで『0点』なんてありえない!」と思えたら、生きるパワーがみなぎってくるんです。命を落としてしまったら何もできません。「生きているだけで、みんな奇跡」なんです。

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