ヘッジファンドは、これからどう動くのか?

日本株のマーケットも、5月病?

ヘッジファンドは、これからどう動くのか

藤野 相場の5月病というわけではないけれども、米国の相場格言には「セル・イン・メイ」って言葉があるじゃないですか。ヘッジファンドの決算もあって、相場は軟調になりやすいところですが、実際、この5月はどうでしょう。以前、ヘッジファンドにいらっしゃった渋澤さんはどう見ていますか。

渋澤 政策の実践が乏しいと判断しているのであれば、グローバルマクロ系のファンドの場合、日本の株式のポジションはすでに手仕舞っているかもしれないですね。他の主要株式市場と比べて、今年の日本がかなり調整しているのは彼らの巻き戻しの売りの影響かもしれません。

消費税引き上げの影響もあるから、4~6月については様子見でしょう。ただ、夏以降にGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が株式投資を増やしてくるかは、必ず注目しています。一方、個別銘柄を見ている株式ロング・ショート系などは、業績の格差が生じている企業間で、買いと売りを選別していると思います。

中野 株価が低迷すると必ず、ヘッジファンドの巻き戻しの売りが話題になりますが、これは一気に売って来るんですか。それとも、たとえば3分の1ずつとか、じわじわ売ってくるのでしょうか。

藤野 ヘッジファンドが買っている日本株は大型株が中心だから、流動性があるので一気に売るんじゃないですか。

中野 私は、やはりヘッジファンドの巻き戻しの売りがあるのではないかと思います。そうでなければ、この5月病のような株価の動きは不思議ですよ。

藤野 いずれにしても、新規の買いがなくなったのは事実ですね。成長戦略への期待が剥落し、オバマ大統領が来日しても、TPPについて何も政治的決断ができなかったとなれば、日本のマーケットに対して懐疑的な見方が出るのも仕方のないことなのかも知れません。

渋澤 おカネの動きが鈍ったのは事実ですね。その象徴的な動きが、4月14日に取引が不成立になった日本国債の市場です。日銀が大量に国債を買って、長期金利が異常に低い水準に維持されているために、民間金融機関同士の取引が成立しなくなったわけですが・・・・・・。

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