「日本語に合った英語」に転換しよう 日本の英語教育を変えるキーパーソン ソレイシィ(1)

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入試、就職試験にスピーキングテストの導入を!

安河内:ホントにテストはうまく活用したいですね。 たとえば現状ではTOEICも大学入試も、リスニングとリーディングの問題しかない。特に入試はリーディングがメインです。だから、みんないい大学に入学するためにリーディングだけを勉強する。小、中学ではスピーキングに触れる機会もありますが、入試の2年ぐらい前からはリーディングと翻訳、そして、文法問題を解くための勉強に極端に偏ります。

ソレイシィ:2年前というのがすごいですね。(英語学習の)モチベーションのピークが大学入試のためだと?

安河内:ええ。多くの日本人にとって、17~18歳の間が、おそらく人生で最も英語を勉強する時期でしょう。ただし、receptive一辺倒ですが。

ソレイシィ:大学時代よりも高校時代なのですね 。

安河内:読解および翻訳と文法問題に向けての勉強ばかりするから、英語の4技能のバランスがこの時期に極端に偏ってしまう。だから、私の主張は、大学入試を技能のバランスの取れたものに変えることなのです。

ソレイシィ:これについては、ぜひ深く話し合いたいですね。私たちは日本の英語教育のwhat(何)を変えるか、まではまったく同じ見解です。次はhow(どんな)方策をとって具体的に変えていくかを話しませんか? 難しい障害がたくさんありますからね。

(構成:山本 航)

※次回は5月21日(水)に掲載します。

安河内 哲也 東進ハイスクール・東進ビジネススクール講師

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やすこうち・てつや / Tetsuya Yasukochi

1967年福岡県生まれ。上智大学卒。予備校講師、教育関連機関での講演などで実用英語教育普及に従事。著書に『子どもの英語力がグンと伸びる最強の学習』(扶桑社BOOKS)など。

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