木村カエラが語る「新しい自分」になる方法 他人が関わる悩みは無理やりにでも進むべき

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でも自分自身にやる気がなくてどうしようもないときや、その悩みに自分以外の他人が登場しないけど悩んでいるときは、立ち止まって見直すべき。それは自分が疲れている証拠なので、まずは自分を休めることが大切ですね。

バランスがわからなくても、その時々を軽やかに楽しむ

――自分が疲れているときには休んだ方がいい。でもその“休む”のバランスも難しいですよね。仕事もプライベートも全力で取り組んでいたら、いつの間にかどっと疲れてしまったり。

それは難しいですよね。私も、ちょうどいいワークライフバランスはまだ見つかっていないです。どちらも全力でやりたいとは思うけど、毎日へとへとになって、やらなきゃいけないことはあるのに寝てしまう……を繰り返しています(笑)。

――カエラさんにとって「理想のワークライフバランス」とはどのようなものですか?

やっぱり仕事もプライベートも、どちらも「楽しくできる」が理想ですね。両方とも無理することなく、楽しく、一生懸命にできる状態。どちらかに偏ってしまうと、すごく疲れてきてしまうので……ただ、やっぱり難しいですよね〜(笑)。

――Woman type読者も、その難しさを感じている人は多いです。

でも、とにかく20代のうちは後悔なくやることが大事なんじゃないかなと思うんです。遊んで、仕事して、遊んで、仕事して……というのを楽しめるのも、20代の特権。

適度に休んで、適度に遊ぶ、その分一生懸命仕事をする。このバランスが大事ですよね。

――『NIKKI』でも、一生懸命仕事に向き合っているかと思えば、プライベートでぐうたらしているところまで書かれていますよね(笑)。等身大のカエラさんに親近感が湧きました。

こんなにも全部の自分を出すこともなかなかないな、と思うほどさらけ出しています(笑)。

――なぜそんなに自分をさらけ出そうと思ったんですか?

こうやって全部出すことで、読んでくれた人の心に寄り添うことができたらなって思ったんです。今、みんなで支え合って生きていくことが大事だと感じているので。

私もそうですが、きっと今はみんな不安な気持ちを抱えながら生活していますよね。それで心が折れてしまわないように、とにかく今は無理をせずに、心を休めてほしいなという思いを込めました。

だから『NIKKI』の内容は、その日あったことを美化せずに、ありのままを書いています。

――まさに「誰かのためになる表現」ですね。最後に、今後「木村カエラ」としてどんな挑戦をしていきたいと考えていますか?

コロナの影響でライブがいくつか中止になってしまったので、今はとにかくライブがしたいです。オンラインライブでしかできない表現もあると思うので、それにチャレンジしてみたいですね。

――楽しみにしています!

はい! 今日はありがとうございました!

(取材・文/大室倫子<編集部>)

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『Woman type』編集部

「Woman type」は、キャリアデザインセンターが運営する情報サイト。「キャリア」と「食」をテーマに、働く女性の“これから”をもっと楽しくするための毎日のちょっとしたチャレンジをプロデュースしている。

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