最新「CSR企業ランキング」業種別トップ20 小売はセブン、商社は三井物産が首位に

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小売業はセブン&アイがイオンを制する

小売業は2013年に引き続き、2強の争い。トップのセブン&アイ・ホールディングス(539.6点)は逆転でイオン(534.5点)を制した。人材活用、環境ではイオンが上だが、企業統治+社会性と財務はセブンが大きく上回った。3位ファミリーマート(471.3点)は2位イオンから60点以上も下回る。小売2強の一騎打ちは続きそうだ。

不動産業のトップは三菱地所(495.4点)。2位イオンモール(452.0点)、3位ヒューリック(451.7点)と続く。この業種トップの三菱地所でも総合108位と、全体として順位は高くない。特に人材活用が低い。障害者雇用率、有休取得率、女性活用などで後れている企業が多く、不動産業全体の課題といえそうだ。そうした中、3位のヒューリックは人材活用86.8点と高得点だった。

サービス業はNECフィールディング(500.5点)がトップ。国内最大級のコンピュータ保守会社の同社はBtoBビジネスが基本だが、幅広いCSR活動に取り組んでいる。特に企業統治+社会性が95.4点と高得点。しかし、同社はNECの完全子会社となり、2014年夏には上場廃止となる見込みだ。以下、2位電通(494.0点)、3位ベネッセホールディングス(461.3点)、4位楽天(457.6点)と続く。

業種別に見ると、業種の特性を除いた企業間の実力差が見えやすい。このランキングをひとつの見方として、参考にしていただきたい。

■CSR企業総覧

企業評価の新たな視座として浸透してきたCSR(企業の社会的責任)。上場企業をはじめ有力1210社におけるCSRの取り組みを、国内最大規模のデータベースから各企業個別に紹介した、日本で唯一の刊行物。

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岸本 吉浩 東洋経済 記者

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きしもと よしひろ / Yoshihiro Kishimoto

1996年東洋経済新報社入社。以来各種企業調査にかかわる。『CSR企業総覧』編集長として、CSR調査、各種企業評価を長年担当。著書に『指標とランキングでわかる! 本当のホワイト企業の見つけ方』など。2023年4月から編集局記者、編集委員、『本当に強い大学』2023年版編集長。

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