最新「CSR企業ランキング」部門別トップ30

人材活用は富士フイルム、環境はダイキンなど首位

人材活用トップは、富士フイルムHD

まず、人材活用ランキング。38の評価項目で評価した1位は、富士フイルムホールディングスだった。

総合ランキング2位の同社は、労働災害の発生頻度を示す「労働災害度数率」で2011年度0.00、12年度0.09と、製造業でありながら低い水準を維持。障害者雇用率は2.17%と法定雇用率を超える。各事業所でワーク・ライフ・バランスセミナーを開催し、仕事と家庭の上手なバランスの取り方について啓蒙するなど、従業員の働きやすさに配慮している。

65歳までの雇用やLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの頭文字を取った性的少数者を表す総称)への対応など、女性活用だけでないダイバーシティ推進にも積極的だ。

女性社員は2723人で、女性社員比率は15.7%と製造業としては比較的高い。産休・育休からの復職時に、本人・上長・人事による三者面談を実施する。本人の負荷状況の確認や短時間勤務制度の適用といった職務設計を行い、仕事と家庭の両立を支援する狙いだ。

子が小学校3年まで取得できる短時間勤務制度は最大2時間短縮と手厚い。看護休暇は半日単位での取得も可能だ。介護時短制度もある。

女性の幹部登用は、道半ば

充実した制度がうまく機能していることを示しているのが、年齢別の女性社員数だ。30歳未満494人(男性1636人)、30~39歳766人(3523人)、40~49歳1055人(4992人)、50~59歳399人(4408人)と、一般的に就業率が低くなる40代の女性正社員が多く存在し、男性と変わらない年齢構成を形づくる。結婚・出産を経ても会社を辞めずに残ることができる、働きやすい職場であることがうかがえる。

一方で、女性管理職比率4.0%、同部長職比率2.6%、同役員比率1.0%と、こちらは高いとはいえない水準にある。今後、長く勤めてきた女性社員を管理職以上まで育てていくことができるかが、真に多様性のある企業になるためのカギとなりそうだ。

2位は昨年トップだったソニー。以下、3位には日産自動車、東芝、東レ、イオンの4社が並ぶ。未上場企業も、10位のサントリーホールディングス、17位の住友生命保険、損害保険ジャパンなど、上位30社までの6社を占めた。

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