コロナ+猛暑疲れに効く「コンビニ飯」3大鉄則 コロナ禍で変わった食と健康への意識

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ファミリーマートも、今年4月から惣菜を中心に健康食品のブランディングを開始した。これまでも健康訴求は行っていたが、さらにわかりやすく「健康は食事から」というロゴマークとともにオレンジ色のパッケージに統一し、わかりやすくしたという。

健康に配慮しながら、食べたときの満足感を追及するためには、一つひとつの素材に栄養価の高い素材を使うことがカギだといわれる。

スーパー大麦を使用したファミリーマートのおにぎり(写真提供:ファミリーマート)

同社はおにぎりや弁当の素材に、白米の約40倍、大麦の約2倍の食物繊維が摂れるというスーパー大麦を使用している。

これは腸の奥まで届くため、効果も生じやすい。同じ1グラムでも栄養価が変わり、食べる量を減らすことなく、健康的な食事が可能となるという。

ほかにも、ファミリーマートでは、食物繊維が豊富な全粒粉をおいしく加工する技術「スーパーファイン製法」を採用しサンドイッチのパンに配合したり、スープに乳酸菌を配合することによって免疫力をアップさせるなど、工夫を重ねている。今後は、乳酸菌入りのスープや鍋を順次投入する予定だ。

全粒粉、スーパー大麦が入った商品は、女性の購入比率が通常に比べ20%ほど高く、女性中心にリピートしている。これらの売り上げは、コロナ後も堅調に推移しているという。

コンビニ食材をうまく取り入れるには?

今回、コロナ禍をきっかけとして、コンビニ各社へ健康を意識した商品開発への取り組みについて取材したが、強く感じたのは「素材へのこだわり」と「味付け」だった。どの会社も、食べる量が同じでもたくさんの栄養を摂取できるよう栄養価の高い素材を厳選し、製造工程も考慮していた。

ファミリーマートでは、塩分を減らす代わりに、商品ごとにダシを変えたり、スパイスを変えるなどして、おいしさを維持しているという。また、セブン-イレブンでは、ダシのためのガラの部位を指定するケースもあるそうだ。

具材の種類の多いおかずを作ることや、必要な栄養を満たせているかまで計算しながら料理することは、家庭では面倒だし難しい。コンビニ商品を上手に一品として利用しながら、日々の食事のメニューを構成していくと、健康維持への早道となるだろう。

エネルギーや栄養バランスの取れた食事のためには、主食(ごはん、パン、麺類など主にエネルギーになる料理)、主菜(肉や魚、卵など主にたんぱく質を含む料理)、副菜(野菜、きのこ、海藻などビタミン・ミネラル・食物繊維を多く含む料理)をそろえることが重要である。

では、どのようにコンビニ商品を取り入れることが可能だろうか。筆者からは3つのアドバイスを行いたい。

① たんぱく質は毎食で摂る

日本人の食事摂取基準2020年版によると、1日に必要なたんぱく質の推奨量は、男性(15~64歳)65グラム、女性(18歳以上)50グラムである。これは、肉にすると鶏肉ささ身で約4つ程度、魚だとさばやぶりで3~4切れ、生卵だと8~10個だ。1食でもおざなりにすると、1日の摂取量に満たない。

例えば、夏場に1食をおにぎりやそうめんなどで軽く済ませてしまうと、必要量は摂れなくなる可能性が高い。だから、できるだけ毎食、まめにたんぱく質の入ったコンビニ惣菜を取り入れることをお勧めしたい。

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