三井不、「コロナ時代のマンション」開発の裏側 在宅に合わせ間取りを変更、共用部にも一工夫
在宅勤務向けに新サービスを
――今回の物件はもともと、工場や倉庫、住宅が建ち並んでいた一帯を再開発するプロジェクトでした。2019年12月にホームページを公開し、2020年3月から発売予定でした。が、コロナ禍で発売が急きょ延期になりました。
3月時点では発売スケジュールの変更のみを検討していたが、4月に緊急事態宣言が発令されたことで、在宅勤務がかなり普及し始めた。そこで、在宅勤務をする人たちに対して新しいサービスが提供できないかと考えた。
当時はネットの情報を集めたり、社内外でアンケートを取ったりして顧客ニーズの把握に努めた。ただ時間的な余裕がなく、最後は「えいや」と決めた部分もあった。
ゼネコンにとっては一度決まったものを設計し直すことになり、多少負担をかけてしまったが、「コロナをふまえて新しいものを提供したい」という熱意に何とか共感していただけた。


















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