中学入試の社会「共通テスト」が与える深い影響 大学入試改革で、中学入試はこうも変わる
まずは「点」です。政治の流れとして「いつ」「どこで」「だれが」「なにをした」をまず覚えていなければなりません。しかしながら、入試問題を解くにはそれだけでは正解にたどり着きません。「なにをした」よりも「なぜそう取り組んだのか」という理由を答えられるようにしましょう。そして、それをつなげていくことで「点」が「線」になります。
それぞれのできごとを理解しておく
塾のテストや模試 、過去問演習などで、「このできごとはどのできごとの間に起こりましたか?」と問われます。あれは年号を覚えるだけではなく、それぞれのできごとを理解しておけば、難しい問題ではありません。例題でみてみましょう。
ア 桜田門外の変が起こる
イ 日米修好通商条約を結ぶ
ウ 安政の大獄が始まる
エ 日米和親条約を結ぶ
もちろん、年号を覚えておけばできる問題です。ある程度知識が定着していれば難しくはありません。では、次の例題をみてください。
ア 当時の大老が水戸藩の浪士に討たれる
イ 横浜港を開港し外国との貿易が始まる
ウ 吉田松陰などが処罰される
エ 下田と函館を開港する
例題1・2とも答えは同じなのですが、解答を導く切り口が異なってきています。出題傾向は学校によってさまざまなので、志望校に応じた知識の習得が必要です。
それぞれの中学校は「この問題ができる生徒に入学してもらいたい」と考えて入試問題を作成しています。例題2では、単純な年号の暗記のみならず、それぞれのできごとがどのようなできごとだったのか、どのような影響を与えたできごとなのか、理解しておくべきです。
最後に、線をつなげて面にします。線が3本あれば面になります。歴史の場合、4本以上の線をつなげて大きな面にしましょう。
まず1本目の政治の流れを理解し、そして2本目の各時代の産業を理解し、3本目の各時代の外国との関係を学びます。4本目に文化史を理解すれば中学入試で必要な知識は整います。そしてその知識をもとにどんどん問題を解いていくとよいでしょう。
地理・歴史の勉強法を紹介してきましたが、最後は、試験当日、「あれだけ取り組んだから大丈夫」と思えるようになることが大事です。もし、今、お子様に自信がないなら、今から「あれだけ取り組んだ」と思ってもらえるような、環境を整えてあげてはいかがでしょうか。
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