「保護犬」2匹の里親になった彼女が見た輪郭 犬も人間と同じようにそれぞれの性格がある

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「元野良犬」を引き取った彼女に見えたものは(筆者撮影)
ペットを飼っている人たちの間で「涙腺が崩壊した」と話題の感涙エッセイ漫画があります。漫画家のおおがきなこさんが上梓した『いとしのオカメ』『いとしのギー』は、WEBに『イヌ日記』として、元保護犬であるオカメ(ミニチュアダックスフントのメス)とギー(元野良の雑種犬・メス)との日々を描いたものを書籍化した作品です。
今回は保護犬をとりまく事情を紹介します。

世間へのもどかしさの正体とは

保護犬と聞くとどんな姿形をした犬が浮かぶだろうか。わが家の元野良犬のギーは見た目からして保護犬っぽい。公園でも「保護犬ですか?」と話しかけられることがある。

元野良犬のギー。土や草の上にいるとうれしそう(筆者撮影)

1匹目のオカメはミニチュアダックスフントだ。だから公園で「保護犬ですか?」と話しかけられることも一度もなかった。私にとって初めて飼う犬だったけれど、飼ってからしつけに困ったこともなかった。

オカメは元繁殖犬だ。繁殖犬と聞くと何やら物騒な響きだが、実際物騒なので、知りたい人は調べてもらいたい。

オカメは繁殖小屋にいたけれど、不妊体質だったため処分されるところをボランティアさんにレスキューされた。4歳のころだった。そうして運のいい私はオカメに出会えた。当時のオカメは痩せていて毛がボソボソだったけど健康体で、4歳という年齢だったけど、犬を飼うことにまったくの初心者だった私にも速攻でなついた。

ミニチュアダックスフントの中でも小柄だったオカメ(筆者撮影)
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