「保護犬」2匹の里親になった彼女が見た輪郭 犬も人間と同じようにそれぞれの性格がある

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

2匹目のギーはそうはいかなかった。ギーは、熊本県の震災で迷子になった犬が野犬化し、その何代目かで生まれた生粋の野良犬、と紹介された。でも、はっきりとしたことはわからないらしい。

前回の記事「心を開かない『元野良犬』を迎えた家族の大決断」(2019年12月7日配信)にも詳しく書いたが、ギーとは1歳のときに出会ったけれど、生まれてから山で暮らしていたためか、人慣れしておらず、心をまったく開いてくれなかった。

私の小さな経験談からでも、同じ保護犬のカテゴリーにくくられるけれど、見た目も性格も全然違う。

保護犬になった背景が違う犬たち

私が知っている元保護犬には、

・うけ口だったために売り物にならないと、子犬のうちに業者によって保健所に連れて行かれたトイプードル
・オカメと同じ繁殖小屋で8年間子犬を生み、栄養失調になり、顎の骨がとけてベロが出ているチワワ
・DVから逃れるため、泣く泣くシェルターに手放した犬

などがいるけれど、どの犬もみんな幸せな犬生を歩んだ。

保護犬といっても背景にある環境は本当にさまざまだ

ギーのいた保護団体の“いぬねこプロジェクト”の代表である渡辺さんに話を伺ったことがある。渡辺さんは『いとしのギー』の作中にも登場している。

次ページ保護された背景が違えば、それぞれ性格も違う
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事