保護犬を迎え入れた漫画家が語る「ペットロス」 心を開かない「元野良犬」が救ってくれた

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犬を飼ったことがないのに「保護犬」を迎えた漫画家のおおがきなこさん。今回はオカメが10歳のとき、2匹目の元野良犬のギーを迎え入れた経緯、ペットロスについて伺いました(筆者撮影)
「保護犬」や「保護猫」と聞くと、どんなイメージを思い浮かべるでしょうか――。ペットを飼っている人たちの間で「涙腺が崩壊した」と話題のエッセイ漫画があります。漫画家のおおがきなこさんが上梓した『いとしのオカメ』『いとしのギー』は、WEBに『イヌ日記』として、元保護犬であるオカメ(ミニチュアダックスフントのメス)とギー(元野良の雑種犬・メス)との日々を描いたものを書籍化した作品です。前回の『初めて飼う犬に「保護犬」を選んだ彼女の選択』では保護犬を飼った経緯を聞きました。今回はオカメが10歳のとき、2匹目の元野良犬のギーを迎え入れた経緯、ペットロスについて伺いました。

わが家のミニチュアダックスフントのオカメは元繁殖犬だった。保護団体によって命が救われ、4歳のとき私と出会った。そのオカメが10歳になったとき、2匹目を迎えた。元野良犬のギーである。ギーが来てから、私はWEBに犬の漫画を描き始めた。その半年後、オカメはがんになってあっという間に死んでしまった。

当たり前だが、犬は人より先に逝く。ミニチュアダックスフントの寿命は13~15歳くらいといわれているそうだ。オカメは10歳で最期を迎えた。平均より短命だった。

ペットロスが怖くて、あらかじめ2匹目を迎え入れた

ギーは熊本から来た元野良犬だ。うちに来たときにはもう、多分1歳を過ぎていただろう。13kgある立派な雑種犬だった。

ギーは人間を怖がって縮こまり、オカメはギーにとくに関心を示さなかった

そのギーが、まだわが家にすら慣れないうちに、オカメは死んだ。まるで入れ替わりのようだった。

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