Jリーグ、観客動員再開で直面する"新たな闘い"

来場者数が思うように伸びないのはなぜか

7月11日のガンバ大阪戦に駆けつけた清水サポーターの親子(写真:筆者撮影)

7月10日のJ2・ファジアーノ岡山対ギラヴァンツ北九州戦から上限5000人の有観客試合へと移行したJリーグ。「これで入場料収入を多少なりとも確保できる」と多くのクラブ関係者は安堵していたに違いない。

ところが、フタを空けてみると、思ったように観客動員数が伸びていない。

10〜12日のJ1・J2を見ると、前売券がほぼ完売したのは、11日に等々力競技場で行われたJ1・川崎フロンターレ対柏レイソル戦(4724人)と、昨季最終節のJ1優勝決定試合と同カードだった12日の横浜F・マリノス対FC東京戦(日産スタジアム、4769人)くらい。浦和レッズ対鹿島アントラーズの人気カード(埼玉スタジアム)が3094人にとどまったのには驚かされた。

浦和としては、「3密」を避けるための時差入場、埼スタの北第2駐車場駐車券200枚を2000円で販売するなど、特別対応を行ったが、東京の新型コロナウイルス感染者急増や梅雨時の悪天候がマイナスに作用してしまったようだ。

"サッカーどころ"でも消化率は6割どまり

苦戦を強いられたのは、首都圏エリアだけではない。屈指の“サッカーどころ”である静岡も、11日にヤマハスタジアムで行われたJ2・ジュビロ磐田対レノファ山口戦が2302人、12日にIAIスタジアム日本平で開催されたJ1・清水エスパルス対ガンバ大阪戦が4131人と、いずれも上限には届かなかった。

ヤマハスタジアムのチケット消化率は6割。一方で、チケット単価は約6割上昇(写真:筆者撮影)

磐田の場合、競技場の収容規模を勘案して3700枚のチケット販売を行ったが、前売券は2300枚しかさばけなかった。当日券も日中の豪雨がたたって、売れ行きが鈍ったもようだ。

県内から来場したサポーター歴25年超の50代女性は「コロナへの恐怖心がある反面、感染対策を万全にすればスタジアムに行ってもいいという思いもありました。私の場合は後者が勝り、『どうしても見たい』という一心で来ました」。

そのうえで「でもサポーター仲間の医療関係者は来場を自粛していますし、年輩の方や家族連れも少ないですね。これまではゴール裏で知り合いと一緒に応援して、試合後に飲み会に行くのを楽しみにしていた方も多いでしょうけど、それもできない。観戦する側としても複雑な思いがあります」と、神妙な面持ちで語っていた。

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