TPOという言葉をご存じかと思います。例えば、なかなか予約の取れないおしゃれなレストランに食事に行くときと、近所のコンビニにちょっと買い物に出かけるのとでは、着ていくものが違うと思います。そのように、時と場合、会う相手によっても当然のことながら私たちは身なりの整え方を変えています。
しかし、家にいるときは、人が訪ねてこない限り、部屋着やパジャマで過ごす人も多いのではないでしょうか。リラックスできるという観点から着心地のよさや締めつけ感がないなど、感覚を主とした観点で着るものを選んでいると思います。
しかし、その空間で仕事をしなければならないとなると話は違ってきます。家が職場になりますから、相応の服装をする必要があるのです。もちろん仕事内容にもよるとは思いますが、人の印象は、視覚要素が大半を占めます。好印象を与えるにはそれなりの服装をすることが求められます。
スーツの上着やジャケットを着るほどではなくても、丸首より襟のついたシャツを着るだけで印象は大きく変わります。Tシャツよりも襟付きポロシャツのほうがきちんと見えるのです(ちなみに筆者は、Tシャツ地のような薄くて伸びる素材でできたジャケットを最近愛用しています)。
PCのカメラ越しでは素材感までは伝わらないと思うので、着やすさを重視しながらも形に少し気を配っていただければと思います。
また、いくら家にいるからといって、ぼさぼさの髪もいただけません。
オンラインでも対面しているという意識をもって相手への配慮ができたらと思います。女性の場合は、フルメイクをしなくても、例えば、眉を描くことではっきりした印象にしたり、口紅を塗ることで顔色をよく見せるなど、ポイントを押さえるだけでも、きちんと感がアップすると思います。
着替えたり、メイクしたりという行動を起こすことで、気持ちの切り替えにもなり、仕事に対するモチベーションにも好影響を及ぼします。
気持ちよくやり取りができる心配りを
自宅での生活音、オフィスでの他の社員のやり取りなど、どちらかが静かな環境にいるほど、周囲の音が意外と大きく響きます。静かな場所でない場合は、自分が話すとき以外は、マイクをミュートにするなどの配慮ができるといいですね。
専用のマイクやヘッドフォンを使う方も増えてはいますが、まだまだばらつきがあるように思います。一時期品薄でもあったので、仕方がない部分もありますが、PC内臓マイクだとやはりどうしても声が聞き取りづらかったり、一部が消えてしまいがちです。指摘したり、聞きなおせる相手だといいのですが、こちらから言いづらいこともあります。
マイクを使用している方とそうでない方が混在しているミーティングなどの場合は、明らかにマイクを使っている人の声が聞き取りやすいのは、皆さまも経験があるのではと思います。相手に対してのマナーとしては、明瞭にこちらの意向が伝わるよう、最小限のツールは準備したいところです。
また、画面が暗すぎるのも問題です。逆光でほとんど表情が見えないということがないよう、位置を検討する、もしくはライトを使うなどの配慮も必要です。顔が半分しか映ってないような方も多いので、しっかりと全体が映り込む位置に調整をしましょう。
細かいことではありますが、今はまだ許されても、そのうちにマイナス評価につながってしまう可能性は十分にあります。オンラインだからといって手を抜かず、相手を尊重しお互いが気持ちよくやり取りができる心配りができるといいですね。
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