恋愛で後悔しても投資は絶対に後悔しない理由

後悔と投資の関係について真剣に考えてみる

「あー、あのとき買っておけば・・・」。投資をしていると「後悔の連続」にもなりそう。だがそもそもこのこの「後悔」をどう考えればいいのだろうか(写真:USSIE/PIXTA)

人生は後悔の連続だ。

だが私も年をとって、逃したチャンスを数えるのも、思い出すのも飽きたし、そろそろ若いころの逃した恋愛も胸が痛まなくなってきた。

では、投資はどうか。先日の記事「テスラの株価もマスク氏の報酬も超バブルだ」(7月7日配信)も、「どうせテスラ株を昨年買い損ねた個人投資家の恨み節だ」と揶揄する方面もあるようだが、まったくそうではない。

投資では絶対に後悔しない理由

この連載は競馬をこよなく愛するエコノミスト3人による持ち回り連載です(最終ページには競馬の予想が載っています)。記事の一覧はこちら

私は、恋愛では後悔するが、投資では絶対に後悔しない。

なぜか。後悔しないことを、投資における唯一の信条としているからだ。

人間の行動モデルとしては、伝統的に経済学がずっと依拠してきた「期待効用最大化」モデルが学問として確立している。しかし、意思決定理論としては、必ずしもそれが唯一無二のものではない。単にメインストリームであるだけであり、応用するのに一番便利だから使っているだけだ。

ほかにもさまざまな行動モデルがあり、行動経済学という名の下にもっとも有名なのは、「プロスペクト理論」である。こちらは、期待効用最大モデル以上に、ひとつの仮説に過ぎず、理論としてコンセンサスが得られているわけではまったくない。単に、行動経済学がもてはやされ、その中の人間行動モデルとしては一番有名で、「今のところひとつ選ぶとすれば」、というぐらいの感じであり、あくまで一例に過ぎない。

プロスペクト理論と同じように、ひとつの人間行動モデルの仮説として、「後悔理論」というものがあるが、これも、期待効用最大化理論からは外れるということで、行動経済学の中のひとつの仮説的理論モデルという位置づけになっている。

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