恋愛で後悔しても投資は絶対に後悔しない理由 後悔と投資の関係について真剣に考えてみる

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え?恋愛の話はどうなったのかって? ああ、それだけ言っておこう。

よく、「やらずに(打ち明けないで)後悔するより、やって(打ち明けて)後悔するほうが良い」。このほうが望ましいことだと、アドバイスする人が多い。「勇気を出して行動しろ」と。特に恋愛のときに告白できずにもじもじしている人に対するアドバイスとして使われる。背中を押す、ということである。あたかもこれは絶対の真理のように言われる。

嘘である。

「行動して、後悔しろ」は無責任

少なくとも私は嫌である。背中を押して、がけから転落したら、責任取ってくれんのか、と言いたい。

やらずに後悔しているうちは平和である。投資でも、機会損失というが、そんなの気にしなければいいだけで、気にしてうじうじしていても、損はしていない。そのほうがよっぽどいい。投資の時に「やらずに後悔するより、ユー、しちゃいなよ!」と言われたら、そのアドバイザーをあなたは怪訝そうな目で見て、クビにするだろう。

やって後悔しろ、というのは無責任極まりない暴言である。

さらに、恋愛に関して言えば、ナンパ師がナンパに成功するのは、単に数を打っているからである。これはよく知られている。なぜ彼らが数打てるかというと、それは「恥知らず」だからである。

で、われわれの真剣な恋愛において、ナンパ師のように、どんどん告白(ナンパ)するべきだろうか?絶対に違う。誰が異性とうまくいくのかしれないが、もっとも望んだ相手ではなくなるのである。ナンパ師は成功の絶対数では多いが、確率はわれわれよりもはるかに低いのである。

われわれは誰でもいいのではない。そしてチャンスというか、告白したいのは人生でせいぜい数回である(ふつうは)。そのとき、乾坤一擲、成功しないといけない。そのときは、思いが詰まっていないといけない。だから、しなかった後悔を積み重ねて、そういうシャイな青年が、思い切って「この人にだけは」、などと言って告白するから成功するのである。数を打つと、思いが薄くなるのである。

これは、本当は恋愛以外でも言えるはずだ。いつか、もう少し厳密に議論しよう(本編はここで終了です。次ページは競馬好きの筆者が週末の競馬を予想するコーナーです。あらかじめご了承ください)。

次ページここからは競馬コーナー。「WIN5」にこだわってみた
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