安田純平氏に聞く「ウィズコロナ時代の生き方」

シリア監禁生活3年4カ月を通して学んだこと

行動の制限と解除が繰り返されるウィズコロナ時代をどのように生きればいいのか――。シリアで3年4カ月の監禁生活を送ったジャーナリスト、安田純平さんに話を聞きました(筆者撮影)
2020年3月から本格化したコロナ禍で、自粛の名のもとに「行動の自由を制限される」という経験を初めてした人も多い。4月頭には、緊急事態宣言が出され、感染拡大防止のための外出自粛で、コンサート、旅行、会食のみならず、通勤、通学までもが制限されていった。
5月25日に緊急事態宣言は解除されたものの、7月4日に東京のコロナ感染拡大で東京都は「県境をまたぐ移動自粛要請」を出した。7月10日には東京都で過去最多243人の感染者が確認された。
行動の制限と解除が繰り返されるウィズコロナ時代をどのように生きればいいのか、シリアで3年4カ月の監禁生活を送ったジャーナリスト・安田純平さんに話を聞いた。

なぜ危険な紛争地で取材をするのか

安田さんは一橋大学社会学部卒業後、1997年に信濃毎日新聞に入社。2003年1月に信濃毎日新聞社を退社し、フリージャーナリストに転身。アフガニスタン、シリア、イラクなど紛争地を中心に取材活動を続けてきた。なぜ安定した会社員生活を辞め、多くの人が虐殺され、誘拐されている戦地で取材活動をしようと思ったのだろうか。

「それは単に“知りたかった”からです。それに、圧政や虐殺などは、誰かが記録して伝えなければ“起きていないこと”と同じになってしまう。自分も知りたいし、事実を伝えたい。その思いに突き動かされ、在職中の2002年から中東などの取材を開始。2007年からイラクの基地建設現場で料理人に扮して潜入取材をしました。

この様子は、『ルポ 戦場出稼ぎ労働者』にまとめています。その後、2012年にはシリア内戦を取材。2015年6月、取材のためトルコからシリアに入るときに武装組織に拘束され、2018年10月に解放されるまで、3年と4カ月間、監禁されました」

突然、身柄を拘束され、いつ解放されるか先の見えない状況。命の危険にさらされる中、安田さんはどのように生活し、どんなことを考えながら3年4カ月もの間、地獄の中を生きてきたのか。まず、シリアに入った経緯を伺った。

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