東大生が「合コンの席」でも本の感想を語るワケ 「アウトプットの習慣」が読書の効果を高める

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

次にオススメなのは、「感想」です。

感想を言うことで「ずっと忘れない」でいられる

「説明」が無機質にその本の内容を要約する行為だとしたら、「感想」は自分の感情を乗せてアウトプットする行為です。「ここが面白かった」「これは興味深い」ということをまとめるのです。

人間はやはり、自分の感情が動いたもののほうが、ずっと覚えているものです。これは脳科学的に証明されていることだそうです。

脳の中でモノを覚えるための部位である海馬は、感情を司る部位である扁桃体のすぐ近くにあって、感情が揺り動かされたものは扁桃体から海馬に影響を与えて覚えやすくなると言われています。忘れないために、「感想」は1つのキーになるのです。

だから僕は、本の感想をアウトプットすることをオススメしています。読んだ感想を、レビューサイトやSNSに書いてみるのです。

感想のアウトプットは、最初は消耗するかもしれませんが、かならず身になります(出所:『マンガでわかる東大読書』)

ここで注意が必要なのは、批評・レビューはそんなに意味がないということです。

「この本は、僕の中では100点満点中60点かな!」というように本自体に評価を下そうとするのではなく、その本の中で面白いと感じたポイントや勉強になった箇所がどこなのかを考えることが重要です。

不思議なもので、本を「上から目線で」レビューしたり評価したりしようとすると、その瞬間に本から得られる情報は半減してしまいます。素直に情報を得ようと考え、素直に本を読んだ感想をアウトプットすることができる人のほうが、読んだ本から多くのことを学べます。

東大生はこの部分が天才的で、どんなにつまらない本からでも何かを得ようと必死になり、「ここが面白かった」というポイントを探すことができる人が多いです。ぜひ皆さんも、そういうポイントを探してみましょう。

次ページ読んだ内容を「活用」できるようになるアウトプット
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事