在宅で「働きすぎな人」が実はやっていないこと いつの間にか起きてから寝るまで働いている
快適さといえば、もうひとつ忘れてならないのが服装だ。
スウェットの快適さは人間工学の極み。他人の目を気にしなくていいのだから、好きなだけ部屋着でくつろげばいい。
ただし、ランチ休憩でリアルな世界にでていくときには、服装のチェックを忘れずに。
動く理由を何かつくる
リモートワークの落とし穴③運動不足の恐怖
典型的なサラリーマンの生活は、あまり健康的とはいえない。
朝起きて、電車や車で通勤し、8時間じっといすに座って、それから家に帰って、ソファに座ってテレビを見る。そんな生活をしていたら、太るのは当然だ。
でも、もっとひどいことにだってなりうる。
家で働く場合、よほど意識していないと、まったく体を動かさなくなってしまう。通勤もないので、とにかく歩かない。1日1万歩なんて遠すぎる目標に思えてくる。
通勤があれば、駅や駐車場まではとりあえず毎日歩く。オフィスのなかでも、多少は歩き回っているはずだ。昼休みには行きつけの店まで歩くし、帰宅前に寄り道をすることだってある。いくつかの調査によると、平均的なオフィスワーカーの歩く量は、1日2000~4000歩程度だ。もちろん、平均的なオフィスワーカーの運動量が十分だというわけじゃない。みんなの体つきを見ればそれは明らかだ。でも、家で働くよりはずっとマシかもしれない。
ベッドをでて、隣の部屋の机まで行くのに、どれだけ歩くだろうか? 試しに万歩計をつけてみたら、恐ろしい結果になるはずだ。
医療保険会社のエトナ社も、この問題に直面した。エトナでは、3万5000人の社員のおよそ半数がリモートで働いている。そして調査の結果、リモートワークをしている社員は、通勤している社員よりも体重が増えていることがわかった。エトナはこの問題に対処するため、オンラインのパーソナルトレーナーを雇って社員の健康促進に取り組んでいるところだ。
僕らの会社でも、社員の健康にはかなり気をつけている。社員全員に月額100ドルのスポーツクラブ手当を支給しているし、会社の経費で地元の農家から新鮮な野菜やフルーツを毎週届けてもらっている。
家にいて動く必要がないなら、動く理由を何かつくったほうがいい。例えば、家でありあわせの昼食をとるかわりに、カフェやサンドイッチ店まで歩いていく。犬を飼って、毎日散歩に連れていく。仕事の合間に10分の休憩をとってルームランナーで走る。
通勤時間をまるごと節約しているのだから、その時間を使って運動をしたり、体にいい料理をつくるくらいはしてもいいじゃないか?
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