理想のマンション「何駅」郊外に行けば買えるか

在宅勤務普及で広さに注目、都内4路線を検証

生活環境重視で郊外マンションの復権なるか(写真はイメージ、記者撮影)

コロナ禍は「家」に関する価値観を変えるといわれている。背景にあるのが在宅勤務の普及だ。パーソル総合研究所によれば、緊急事態宣言後のテレワーク実施率は全国平均で25.7%。東京都に限れば41.1%に達した。現在でも出社人数を制限して、社員を交代で出勤させる企業は少なくない。

日中は働きに出て、自宅は寝に帰るだけ。コロナ以前にそんな働き方をしていた人が急に在宅勤務を余儀なくされると、リビングが狭い、仕事をするための書斎が欲しいといった「不満」に気づいた人も多いだろう。

広さを求めて郊外に目を向ける

だが、限られた予算で広い部屋を求めるには、地価の安い郊外へと目を向けざるをえない。では、具体的に今住んでいる駅より「何駅」都心から離れれば理想の広さが手に入るのか。

リクルート住まいカンパニーの調査によれば、2019年の新築マンション購入者の平均価格は5517万円で、住戸の面積は68.2㎡。今回は理想の広さを80㎡と仮定し、その住戸を5517万円で購入するためには、どれぐらい都心から離れる必要があるのかを調べた。

データは不動産調査会社の東京カンテイの協力を得て、駅ごとの㎡当たりのマンション価格を算定。新築マンションは2019年1月~12月に分譲された住戸、中古マンションは2019年1月~12月に流通した築9~11年の住戸を対象に集計している。いずれも最寄り駅から徒歩20分以内の物件が対象(バス便除く)で、専有面積30㎡未満の住戸やオフィス・店舗区画は含んでいない。

なお、昨今は新築マンションの供給が少なく、中古マンションも取引事例が少ないなどの理由で、十分なデータが集まらなかった駅も多かった。そこで、東京カンテイのデータに含まれていない駅については、6月中旬時点で価格を公表している分譲中の新築物件、およびポータルサイトにて売り出し中で築9~11年の中古物件を独自に集計した。サンプル数が少ないことを考慮し、あくまで参考価格として「※」マークを付加している。

コロナ禍で広い住戸が求められる時代には、どんなマンションが検討に値するのか。早速見ていこう。

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