「在宅で仕事がはかどる」環境作り5つのコツ デスク周りを整えて自宅を最強のオフィスに

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3. イスを昇降させて仕事モードで使い分ける

自室や書斎を持たない場合、食卓で仕事をする方も多いでしょう。その際に「長時間集中できない」「疲れる」と思われた方は、食卓そのものではなく、座っているイスに目を向けてください。食卓のイスの多くは、会社のオフィスのイスと違い、長時間座り仕事をしても疲れないようにはできていないのです。

仕事効率を考えるうえで、机と同じか、それ以上に大切な要素がイスです。在宅での生産効率を上げるためには、それなりのイスを用意したいところ。例えばアーロンチェアなどに代表される高級チェアが有名です。ただし、生産性は上がりますが、それなりの出費も余儀なくされます。

最初から高級なイスを買わなくてもいいと思いますが、少なくとも高さを簡単に変えられるイスを用意すべきです。というのも、仕事の内容によって適切なイスの高さが異なるからです。

書類を読み込むときの姿勢と、ネットサーフィンしているときの姿勢、そしてキーボードで入力する姿勢は、それぞれまったく異なります。もしのけぞるようにして資料を読もうとしてもつらいですし、猫背でのぞき込むようにキーボードを打ち込んでいると疲れもたまります。

適切な姿勢は、イスの高さを正しく調整することで実現します。僕は自宅で机仕事を始めるときには、いつもイスの高さの調整からスタートします。

疲れは二酸化炭素濃度から

4. 二酸化炭素濃度を1000ppm以下に抑える

在宅勤務の盲点が、二酸化炭素濃度。1000ppmを超えると影響があると言われています。外気の二酸化炭素濃度は400ppmほど。普段のオフィスであれば、人の出入りもあるので、二酸化炭素濃度はそれほど高くはなりません。

一方、自宅、それもマンションなどの気密性の高い場所でじっと仕事をしていると、空気は入れ替わらず、淀んできます。1時間も仕事をしているとあっという間に1000ppmを超えます。在宅勤務での疲れの多くの部分が、高い二酸化炭素濃度によるものではないかと思っています。

僕はデスクに二酸化炭素濃度計を設置して、リアルタイムに計測し、濃度が上がったらすぐに換気をするようにしています。

5. 香りで気持ちをコントロールする

在宅勤務では、集中したり、リラックスしたり、積極的に自分の精神状態をコントロールすることも重要です。その工夫として僕は「香り」を使っています。

気持ちを引き締めつつ仕事に向かうには樹脂系のフランキンセンス、仕事終わりにリラックスするのにはフローラル系のラベンダーなどを使い分けています。

ほかの人も同席している会社のオフィスでは絶対にできない、自宅だからこそできる環境づくりです。

ここであげた5つのアプローチは、自信を持っておすすめできる即効性のある処方箋です。これからも長く続くであろう在宅勤務の効率を高めるためにも、ぜひ取り入れてみてください。

(※)調査の出所
https://www.jpc-net.jp/research/assets/pdf/5f4748ac202c5f1d5086b0a8c85dec2b.pdf
https://www.jpc-net.jp/research/detail/004392.html
小山 龍介 ブルームコンセプト代表取締役

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こやま りゅうすけ / Ryusuke Koyama

1975年福岡県生まれ。AB型。京都大学文学部哲学科美学美術史卒業。大手広告代理店勤務を経て、米国MBAを取得。その後、松竹株式会社 新規事業プロデューサーとして歌舞伎をテーマに新規事業を立ち上げた。2010年、株式会社ブルームコンセプトを設立し、現職。名古屋商科大学大学院 准教授(ビジネスモデル論)、(社)ビジネスモデルイノベーション協会 代表理事、(社)日本能楽謡隊協会 理事、ビジネスモデル学会 プリンシパル。宝生流シテ方能楽師の佐野登に師事し、2015年『土蜘』を演能。著書に『IDEA HACKS!』(東洋経済新報社)をはじめとするハックシリーズ、訳書に『ビジネスモデル・ジェネレーション』(翔泳社)等がある。

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