リモート仕事で起きがちな「いらぬ心配」の真因

上司にメールを送ったのに連絡がない…

リモートワークでは何かと心配する場面も少なくない(写真:metamorworks/PIXTA)
経済活動が徐々に回復しているとはいえ、新型コロナウイルスの第2派懸念が残る中、リモートワークの継続を推奨している企業は少なくないでしょう。が、リモートになるととかく減りがちなのがコミュニケーションで、これがいらぬ心配や仕事の非効率につながる可能性も。そこで本稿では、リモート時のコミュニケーションの取り方を、マーケティングコンサルタントで、『すごいテレワーク アイデア&成果を2倍にする方法』著者の福山誠一郎氏が伝授します。

コミュニケーションのすれ違い

先日、仕事仲間の友人から「妻とちょっとしたことで言い合いになった」と聞かされました。保育園に通う友人の息子が、遊んでいるときに転んで軽いケガをしたとのことで、保育園から友人の妻に携帯に連絡があったそうです。彼女は保育園にすぐに迎えに行きました。そして、保育園を出て病院に行き、自宅に帰ったところに彼女の夫の姿がありました。

「あれ、今日は在宅勤務明けで出勤するって言ってたじゃないの?家にいるなら、そう連絡してよ。保育園に迎えに行ってほしかった。私だって忙しいのに」
「ごめん。会議の予定が社内じゃなくてZoomでやることになったんだ」
こうしたスケジュールを共有しなかったことによるコミュニケーションのずれは、テレワークではより顕在化します。ここで、一緒に考えてみましょう。

上司や部下の顔が見えないテレワークでも先ほどの夫婦同様に、上司と部下の間ですれ違いが生じることがあります。こうしたトラブルの中には、適切にコミュニケーションをしていれば防げるものは多くあります。次の例のように、両者とも仕事に真剣に取り組んでいるのに、コミュニケーションが不足していたために、お互い、しなくてもよい心配をしてしまうことがあります。

テレワークで働く営業の佐藤さんは、午前中、提案用の資料のドラフトを上司宛てにメールに添付し送付しました。上司は、朝から得意先のトラブル対応に奔走し、メールに気付かないまま昼食に行き、戻るとすぐにトラブル対策会議に出席し、会議が終わると謝罪のために得意先を訪問して夕方に帰社したとします。

佐藤さんは、「資料の内容が不十分で上司を怒らせたのでないか?」と不安になりながら、 18時までメールを待っていましたが、上司からの連絡は来ませんでした。

上司は、帰社後、佐藤さんの資料を見て佐藤さんが努力をしたことがわかり、自分も時間をかけてフィードバックをメールに書き、20時頃にねぎらいの言葉とともに返信しました。メールには、翌日の14 時までに修正したものを上司に送るよう指示してありました。

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