コロナ明けで登校を渋る子に絶対NGな否定言葉 「行きたくない」をしっかりと受け止めてあげる
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が全面的に解除され、再登校が始まった。長く続いた異例の学校休業のあとだけに、子どもの登校渋りも心配される。親はどう対応すればいいのか。『子どもが学校に行きたくないと言ったら読む本』の監修者、心理学者で早稲田大学名誉教授の菅野純氏が解説する。
新型コロナが子どもに与えた影響の本質は大人と同じ
子どもの心にどんな影響を与えたかを考えるには、まず先にコロナウイルスが私たち大人の心にどんな影響を与えたかをていねいに見ていく必要があります。私は6つの不安要因、ストレス要因があると思っています。
1 得体の知れない病気にいつ襲われるかという恐怖
2 「いつ終わるか」「本当に終わりがあるのか」先が見えない
3 家の中で家族が常に一緒にいることのストレス
4 社会の閉鎖で気晴らしができない
5 世界中が同様の状況になるという、これまで体験したことのない状況への恐怖
6 当たり前だったことが、実は当たり前ではないという生活基盤、生活感覚の揺らぎ
2 「いつ終わるか」「本当に終わりがあるのか」先が見えない
3 家の中で家族が常に一緒にいることのストレス
4 社会の閉鎖で気晴らしができない
5 世界中が同様の状況になるという、これまで体験したことのない状況への恐怖
6 当たり前だったことが、実は当たり前ではないという生活基盤、生活感覚の揺らぎ
こういった大人が体験している不安やストレスを、子どもも本質的には同様に感じています。ただ、大人と違って子どもは自分では周りに起こっている状況を十分に整理できないし、うまく言葉にすることもできません。そのため、大人から見ると「困った行動」として不安やストレスが現れてくるのです。
例えば、言葉が荒くなったり、落ち着きがなくなったり、ボーッとしたりするかもしれません。弟や妹への攻撃をすることもあるでしょう。また不眠や食欲低下につながることもあります。学校への行き渋りも、こういったストレスから来るすさんだ行動の1つなのです。
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