コロナ明けで登校を渋る子に絶対NGな否定言葉 「行きたくない」をしっかりと受け止めてあげる

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

その上で、お父さんやお母さんなりの考え方で子どもを学校に行くように説得してみてもいいでしょう。例えば、ある小学1年生になりたてのお子さんの事例です。学校もまだ再登校が始まったばかりでバタバタしているようで、体温を測ってこなかった子どもがいるたびに、担任の先生がその子を保健室に連れていってしまい、たびたび教室に先生がいなくなってしまうとか。そのお子さんはうかない顔をして学校を嫌がっていたそうです。

『子どもが学校に行きたくないと言ったら読む本』(主婦の友社)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら

親御さんは「先生も初めてだから慣れなくて忙しいけれど、慣れてきたら落ち着いたクラスになるよ」というようにいい展望を示して前向きな気持ちになれるよう説得したといいます。こういうのはいいと思います。避けたいのは、子どもの気持ちを汲み取らずに「学校に行くのは子どもの義務だ」というような押し付けをすることです。

前向きに説得しても駄目な場合は、「一緒に行ってあげよう」「保健室で過ごしていいよ」など行動の妥協を示してもいいでしょう。担任の先生に相談すると、ほかの子どもも同じような状況だとわかるかもしれません。そういう情報を得るのも大事です。

元気で登校するには「心のエネルギー」が不可欠

今回のコロナのような時、また平常時であっても、元気で学校に行くためのやる気の原動力は何かという問いに、私はいつも「心のエネルギー」と答えます。車はガソリンや電気がなくては走れないように、人間もエネルギーがなければ走ることはできません。

「やる気や元気を出さなければいけない」と思っているのに思うように行動に移せない場合、体と心の両方のエネルギー量を確かめなくてはいけません。体のエネルギーを蓄積するために必要なのは健康ですね。健康でなければなかなかやる気や元気が出ないのは誰でも経験があるでしょう。子どもの「心のエネルギー」を蓄積するために必要なのは、次の3つだと考えています。

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事