渡部建の「不倫騒動」に見えた3つの致命的ミス 順風満帆なのになぜ欲望に負けてしまったのか

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パナソニックの電動自転車でイメージキャラクターを務めるなど、家族や子育てに対する良いイメージも一変してしまった(写真:つのだよしお/アフロ)

たとえば、好奇心旺盛なはずの高校生が試験期間や受験期間は恋を我慢できる。食べることが好きな女性が露出の多い夏に向けてダイエットをはじめる。このような大中小の目標を立てて、そこで達成感や充実感を得る楽しさを味わっていけば、目先の欲望に振り回されるケースは減るものです。「欲望を満たすことより、目標を達成することのほうが楽しい」と思えれば、おのずとその人生は素晴らしいものになっていくでしょう。

今回の件で渡部さんは、「いい年して大人になりきれない」「父親の自覚がない」と言われてしまいました。世間の親がそうであるように、家事や育児を目標の中に組み込み、それが達成されていく楽しさを感じられていたら、ここまで欲望に負けることはなかったでしょう。渡部さんは苦しい状況の今、40代後半になって生まれた第1子の貴重さを噛みしめているのではないでしょうか。

セルフブランディングの公私混同

2つ目は、セルフブランディングの公私混同というミス。渡部さんと言えば、「芸能界のグルメ王」と言われる飲食店の情報網だけでなく、心理学にも詳しいうえに、夜景鑑定士、ダイエット検定、高校野球検定などの資格も取得しています。

食、心理学、夜景、ダイエットと、女性が興味を持つものや、「モテ」につながるものが多いことに気づくのではないでしょうか。これらは欲望を満たすというよりは、「それが得意なキャラクターとなってバラエティ番組出演につながる」というビジネスの面が大きく、実際に渡部さんは「漫才師のようなトークや、代名詞となるギャグがない」という課題を克服し、これらの知識で多くの出演を勝ち取っていきました。

また、最近ではYouTubeチャンネルでも心理術を紹介する動画を公開していましたが、これらはあくまで“芸能人・渡部建”としてのブランディングであり、スキルであれば問題ありません。しかし、美食家やシェフたちとのつながりが深く、オンラインサロン「渡部建のとっておきの店、こっそり教えます」を運営するなど、さまざまな人々と接する機会の多い渡部さんは、「遠そうで近い」という芸能人の中では異色の存在。

だからこそ複数女性との不倫という報道を見た世間の人々は、真偽はさておき「心理学の知識を不倫に使っているのではないか?」「モテるために食や夜景の知識を得ているのか?」などという疑念を抱かれかねないのです。

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