｢わが子の自立妨げる親｣が見落とす只1つの事 ｢子供を甘やかす｣が将来もたらす悪影響とは

「愛情を注ぐ」ことと「甘やかしすぎる」ことは異なります（写真：Pangaea／PIXTA）

「愛情」と「甘やかす」とは、似て非なるもの。筆者もつねに意識をしていますが、とても難しいものです。ただでさえ、父子家庭となり母親の愛情をつねにもらえない状態で、わが子には寂しい思いをさせているので、ついつい甘やかしてしまうこともあります。

「愛情」と「甘やかしすぎる」ことは違う

しかし子どもを「愛する」ということと「甘やかす」ことが混同してしまうと、多くの場合は「甘やかしすぎ」てしまう傾向にあります。親は「私はこんなにも子どもに愛情を注いで愛している」という自己満足と優越感を得ることはできますが、実際には子どもの成長に悪影響を与えてしまう可能性があります。

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では、なぜ親が子どもを甘やかしすぎてしまうのか。それは、「子どもを守りたい」「子どもに嫌われたくない」「自分自身がいい親でありたい」という思いがあるからです。この3つの思いは、親となれば当然の感情です。しかしこの思いが強いがゆえに、子どもを精いっぱい甘やかせば親の愛情が子どもに伝わり、「不安で寂しい気持ちを抱かなくても済む」という間違った解釈を親たちはしてしまうのです。

また、子どもからの愛情を失うことを恐れるあまり、「子どもに嫌われてしまうのではないか？」と親が下手に出てしまうケースもあります。このような考え方や親子関係では、子どもが悪いことをしても注意ができず、子どもがすることを許しすぎてしまいます。そしてこの状態が続いてしまうと、子どもは自分の行動が他人に対してどんな影響を与えるのかを考えず、自分勝手な自己中心的な行動をとる可能性が高くなります。

このように甘やかされた子どもは欲求不満に耐えることができず、我慢すること集中することが苦手になり、最終的には子ども自身も親も困ることになってしまいかねません。