つまらない教育者は、憐れんで無視せよ 小学校の役員に選ばれたのを苦に自殺?

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役員をするのも、人脈作りの一つの方法です

チヨコさんの息子さんの失礼な幼稚園の先生ですが、少しだけまともなことも言っておられます。「大丈夫ですか」という発想から言われたのは問題ありですが、確かに性格が奥手の人が親しい人を作りたい場合、役員を引き受けるのは有効な方法です。私もそういう役はとても苦手なのですが、最後の年に一度だけご奉公のつもりで引き受けました。

やってみると共同作業の楽しさや、そこでめぐり合わなかったら知りえなかった他の役員の方々の長所や学びどころが満載で、大きな収穫のあった年でした。今も彼女たちとは連絡を取り合っています。

私は自分もそうだからなのか、人見知りをする人とよく気が合います。細山さん(仮名)という友人はとても人見知りをする上に好き嫌いが激しい人なのですが、夫君の英国転勤について行った3年間は、英語も達者でないままに、英会話教室に通いながら小学校の保護者会世話役に立候補して、ずっとそれを続けたのだそうです。「信じられないでしょう?でも子供のために現状や情報に精通するのはそれが一番だと思ったの。親しい人もそこでできたのよ」。

チヨコさん、これからもどんな形にせよ、群れることで安心している人たちの仲間入りなど目指さないでください。また、教育者の言葉とは思えないあの幼稚園の先生の言葉には、怒る価値もないほどつまらない内容であることに気づいてください。そしてその先生のアドバイスではなく、われらが細山さんのような理由で役員をやってみるのも、視野に入れてみてください。他人真似でない貴女らしい生き方が、一番格好良いことを忘れずにね。

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ミセス・パンプキン 『最強の人生相談』『一流の育て方』著者

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立命館大学卒業。ビジネスパーソン向けの家庭問題・人間関係・人生相談の専門家として、東洋経済オンラインで2012年より執筆。最新刊は『最強の人生相談』(東洋経済新報社)。息子であり、『最強の働き方』(東洋経済新報社)の著者であるムーギー・キム氏との共著に、『一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』(ダイヤモンド社)がある。ミセス・パンプキンへの相談は、こちらのメール、あるいは相談受付サイトで受け付けています。なお相談件数多数につき、過去に類似する相談があった場合には取り扱いません。ぜひ、これまでの連載をご参照ください。男性からのご相談も歓迎しております!

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