つまらない教育者は、憐れんで無視せよ 小学校の役員に選ばれたのを苦に自殺?

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教育者といえど、つまらない人物は無視せよ

それで今回いろいろ思い出したのですが、今は知りませんが私が小学生の保護者だった頃、母親に子供が通っている小学校での子供つながりの友人がいるか、それ以外に近所に母親の友人がいるかを、家族調書で答える欄がありました。

緊急連絡先でも把握しておきたいのだろうと気にもとめず、「なし」と答えたり、「貴女の名前を書いていいか」と問い合わせがあった時は、私もその人の名前を書いたりしていました。母親参観日や父親参観日など、両親がいない子への配慮に欠ける行事が平然と行われていた時代のことですから、今から思うと母親の社交性をみる判断材料だったのかも知れません。悪くすると子供を判断する偏見材料にもなり得ますね。

それにしても息子さんの幼稚園の先生の言葉には驚きました。3歳から入園しているのに途中入園だったから大丈夫か(子供の世界によくある途中から入って来た子への違和感等も時効が過ぎています)や、ママ友がいないと授業参観がつまらなくないかをチヨコさんに向かって言うのは、無神経と言うよりはパパラッチ(単なる噂好き)の世界で、教育者といえどもつまらない人ですね。哀れんで無視すべきです。

授業参観は親の社交場ではない

私も授業参観に行くのは楽しみでした。子供がちょっとよそ行きの顔をして元気に先生のお話を聞いている姿をみるのはなんとも可愛いく、成長している姿の再確認の場でした。ファッションショーと勘違いしていると思われる服装を競っている人たちや、参観席でずっとおしゃべりをしている人たちも必ずいましたが、張り合うつもりさえなければ気になりません。

授業参観といえば私には印象深い思い出があります。松原先生が担当されるクラスには、保護者の私語は一切ありません。先生は廊下にも響き渡る大声で、45分間手元のテキストには一瞥もせず、子供たち全員の目をぐっと見据えて授業をされます。親も一緒に引きつけられて授業を受けている一体感があり、とても魅力的な授業でした。

そんな楽しみも備わった先生の授業ですが、ある授業参観日に前触れなしに代理の先生を立てられて欠席されました。先生の子供さんの授業参観に出席のためと言う理由でした。決められた日でなくともいつでも参観に来てよいと言っておられる先生の、その日の欠席に誰も文句を言う人などいません。と同時に親として授業参観に出席することの意味を、私たちに教えてくださっているような先生のその日の欠席でした。

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