地域住民や福祉施設の人々を招待し、東京本社のロビーやトヨタ博物館で開催する若手アーティスト支援のコンサート「トヨタロビーコンサート」は1995年から継続。全国の系列販売店と協力して行う、クルマを題材にした小学校への出前授業「トヨタ原体験プログラム」も、累計3679校の受講と順調に拡大している。
2000年に創設した公募制の「トヨタ環境活動助成プログラム」では、NGO・NPOによる生物多様性などのプロジェクト支援や、「トヨタ白川郷自然學校」「トヨタの森」の運営、世界各地での温暖化防止などの環境保護活動といった、環境面の取り組みも多岐にわたる。
東北では、トヨタ自動車東日本におけるコンパクトカーの製造、トヨタ東日本学園での人材育成、スマートグリッド技術を活用した農商工連携事業など、本業と関連した東日本大震災の復興支援活動も継続している。
10億円以上を支出するのは61社
2位は、ホンダの88.5億円。インドでの女性向け2輪車無料運転教習「ドリームライディングプログラム」は、2018年度の参加者数が2万8679名と盛況。自治体と協力しながら全国の砂浜を清掃する「Hondaビーチクリーン活動」や、2008年から継続している中国・内モンゴル地区での植林活動といった、自然環境活動にも積極的だ。
毎年NHKで放送されている「全国高等専門学校ロボットコンテスト」の活動支援、1リットルのガソリンでどれだけの距離を走行できるかを競う「Honda エコ マイレッジ チャレンジ」開催など、技術的な活動への取り組みも幅広く行っている。
3位は、NTTドコモの88.3億円。2016年度は64.8億円、2017年度も64.9億円と、高い水準を維持している。全国49カ所、総面積190ヘクタールの「ドコモの森」づくりや、エコ発電によって災害時に備えた蓄電が可能な「グリーン基地局」の整備に注力している。
スマートフォンや携帯電話のルールやマナー、身近なトラブルの対処方法を啓発する「スマホ・ケータイ安全教室」の全国無償開催、アジア諸国の留学生を支援する「ドコモ奨学金」なども行っている。
モバイルICTやIoT(モノのインターネット)を活用した社会課題解決にも積極的だ。リアルタイムの乗降リクエストから人工知能(AI)が最適解を判断し、配車や運行を指示するオンデマンド交通システム「AI運行バス」のほか、シェアオフィスやWeb会議、仮想デスクトップなどのシステムを組み合わせた、テレワーク支援のソリューションなど、本業を生かした活動も多い。
10億円以上を支出するのは、60位の東日本旅客鉄道(JR東日本)と旭化成までの61社。上位100社の合計は1952億円と、多くの金額が社会貢献に使われている。
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