一連の作品制作で伝えたかったこと
プレゼンテーションでも説明しているとおりですが、われわれが製作したシステムをもう一度ご紹介したいと思います。
イベントの参加者はそれぞれスマートフォンで自分の情報を登録します。後々のビジュアライズのために、氏名・年齢・郵便番号と性別を入力してもらっています。
性別は、単に男女の選択制にするだけではなく、スライダーにすることで自分自身がどれぐらい「男っぽい」のか、どれぐらい「女っぽい」のかを自己判断できる仕組みになっています(これが後で役に立ちます)。
情報の登録が完了すると、画面には自分の「アバター」の立方体が表示されます。
参加者が登録したデータは、即座にイベント会場の映像に反映されます。画面には多数のアバターが描かれており、それぞれのアバターの情報を自由に閲覧できる仕組みになっています。
また、参加者同士の交流も画面上に描画される仕組みになっており、自分と異なる属性の人と話せば話すほど、高額のクーポンがたまっていくという仕組みになっています。
僕はダイナミックに動く映像プログラムとその裏のデータ解析の開発を主に担当しましたが、3日間にしてはなかなかの出来栄え。
プレゼンテーション後には「テフさんって健康計算機(中2のときに作った)以外にもプログラムをしっかり書かれるんですね! すごかったです!」という失礼な褒め言葉をいただきました(笑)。
この一連の作品制作で伝えたかったのはひとつ。
「課題を見直す」ということです。
そもそもはイベントを可視化するという、これまでにも多くの人々が投票やアンケートで手掛けていた事例で、普通の頭の使い方ではおそらくデジタル化するだけで終わるところを、どうやって「常識を疑う」か? 常識を破り、時には王道をうまく活用し、「面白い!」を作り出す。そのよい例を後輩たちに見せられたのではないかと思います。
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