ヤフー検索に映る「マスク不足」の消費者心理

「買えなければ作る」は2月に始まっていた

まずは時系列の分析結果だ。1月から5月までを8つの期間に分け、ヤフーのサービスを使ってマスクと一緒に検索された言葉の中で、その期間に特徴が強く出た上位20ワードを調べた。

なお、ランキングは単純な検索数のボリュームによるものではなく、一定以上の検索ボリュームのある言葉の中でも、前年の同期間と比べて増加率の大きいものを順に並べている。あくまで期間内の特徴を示す傾向値としてご覧いただきたい。

(提供)ヤフー・データソリューション

中国での新型コロナの猛威が日本でも大きく報道され始めた1月後半、ランキングの最上位に来たのは「売り切れ」だった。日本国内でもすでにマスクを入手しづらい状況になっていたと考えられる。それ以外には、「効果」や「ウイルス」「人気」「サイズ」と、マスク自体の性能や種類を調べる傾向が強く出ている。

布マスク配布前に「手作り」に動く

2月前半もトップは同じ「売り切れ」だったが、それに続いて「いつ」「予定」といった供給時期を調べる言葉が並び、入手困難者が増えたことがうかがえる。もう1つ、この時期特有の言葉は「転売」や「売る」だった。フリマやオークションでのマスクの高額転売が問題化した時期で、人々の関心も高まった。

2月後半になると初めて、「作り方」という言葉が登場。そして3月前半には「手作り」「ガーゼ」「型紙」「プリーツ」「洗う」という言葉も新しく登場し、もはや購入を諦めてマスクの手作りや再利用に乗り出す人が増えたことが見て取れる。国による布マスク配布計画の発表や緊急事態宣言発令の約1カ月前に、すでにこうした傾向が出ていたことがわかる。

4月以降、「通販」「販売」などの言葉も登場するが、上位に占める手作り関連の言葉が増えていく。4月後半、5月前半のランキングでは、ついにトップが「型紙」になった。また「無料」という言葉も連続して入り、政府や自治体のマスク無料配布について調べる動きも出ている。

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