緊急事態解除で「残念な人」にならない為の心得 気づきを生かし自分と周囲を守って生活しよう

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まだまだ制限され、配慮が求められる生活が続く中、わざわざコミュニケーションを取っている相手がネガティブなことばかり言っていたら、その人を好きになり、「また会いたい」と思うでしょうか。図らずもコロナ禍で友人関係の必要性も見直されることになり、今後は互いに「この人と会いたい」「この人となら楽しく会話できる」と思える存在でいることが重要なのです。

飲食店における最低限のマナー

次に触れておきたいのは、外出と外出先での言動。飲食店やアミューズメント施設の営業再開が拡大することで、これまで以上に利用者側の姿勢が問われることになるでしょう。

「ラーメン屋に入っていただけで店の外を歩く人たちから白い目で見られましたし、会社で話したら先輩から『今はやめとけ』とダメ出しされました。緊急事態宣言が解除されたら『食べたかったものを全部食べに行こう』と思っていますが、特に問題ありませんよね?」(30代男性)

まさに昨日、このようなメールが届きました。もちろん、飲食店に入るも入らないも個人の自由。第2波の不安がある反面、一概に比較することはできませんが、飲食店の来客数が通常どおりに戻った国もあるなど、「他人に感染させない配慮をする」「それを周りにわかりやすい形で見せる」というだけの話ではないでしょうか。

 主なマナーとしては、「マスクをして店に入る」「入口に置かれた消毒液で手を消毒する」「できるだけ1人で行く(大勢で行かない)」「できれば横並びの席に座る」「直箸や回し飲みは避ける」「隣席が近いときはあまり話さない」「店員を大きな声で呼ばない」「店員と話すときは横を向いてあげる」「電話は店の外に出てする」「混んでいたらいったんあきらめる(行列を作らない)」「食べ(飲み)終わったら長居しない」が挙げられます。

テレワークが減り、出勤日が増えたときに気をつけたいのがランチタイム。たとえば、「昼休みに同僚数人で連れ立ってランチに行く」「そこで長々と会話を交わす」のは、やや会社の品位を落とす行為になるでしょう。現段階では、自分や同僚だけでなく、同じ店の客や店員を守る姿勢が最低限のマナーと言えるのです。

また、会社の飲み会もクラスターになってしまうリスクがある以上、開催の是非はグレーゾーン。もし飲み会を行った飲食店がクラスターとなり、社内に複数の感染者が出たら、業務にも支障が発生し、責任問題になりかねません。もし主催者になるのなら、店選びを筆頭に感染対策を徹底するのが望ましいでしょう。

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