緊急事態宣言の期間が長くなったことで、「不満をためた“自粛警察”が自分の身近なところにもいる」と感じた人は少なくないでしょう。それは解除後も第2波の不安が消えないかぎり変わらないだけに、外出先では「『自分が感染しているかもしれない』という前提で、他人に感染させない」ための配慮が求められます。
そのような配慮は近しい人にも必要であり、「マスクをつける」「少し横を向いて話す」「大声で話さない」「微熱があるときは会わない」「(家や会社で)外出先から帰ってきたら手を洗う」などの基本的なマナーは必須。「感染予防」という理由以上に、「親しき仲にも礼儀あり」の姿勢が「この人は自分のことを大事にしてくれる」という優しさを感じさせ、相手との関係性はよくなるでしょう。
友人関係の白黒をはっきりつける
外出自粛によって友人グループで会う機会が減ったことも、その関係性に影を落とし、悩みにつながっていました。
これまでのコミュニケーション形式がいったん途切れ、まったく話さなくなったり、手段がネットツールに変わったりしたことで、価値観の違いなどに気づかされ、「友人との関係性に疑問を抱いた」という相談も目立ちました。
「緊急事態宣言が解除されたら元に戻るから、まあいいか」と、なし崩しにするのではなく、価値観の違いを認めたうえで付き合っていくのか。それとも、この機会に関係性をきっぱり絶つのか。気づきを得たタイミングだけに、自らの意思で決めることが大切です。
また、シビアなときだからこそ、友人に同じ価値観やノリを要求しないことも大切。自分にそのつもりはなくても、相手はあなたが常識のない人や自粛警察に見えるかもしれないのです。
その意味でぜひ覚えておいてほしいのが、友人にできるだけ「コロナ禍のストレスを口にしない」「政府やテレビ番組、政治家や芸能人などを批判しない」こと。何気なく言ったつもりでも相手からしたら楽しくないうえに、「ネガティブな発言に合わせて」「あなたもそう思うでしょ」という同調圧力を感じさせてしまいます。
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